1181番:フランス文学でフランス語という発想
- カテゴリ:日記
- 2021/07/10 11:18:01
7月10日(土)
ドイツ語を学ぶのに「ドイツ文学」からトーマスマンを選んだ
のに続いて、フランス文学から作家を考えていましたが、
決まりません.
モリエールが仏文学では代表するほど素晴らしい作家ということですが、
悩みます.17世紀の作家だから...
だって、日本語を学ぶ外国人に、井原西鶴や近松門左衛門はきつい.
そこで19世紀からこっちの作家の中から選ぶことにしました.
それでも決まらない.と書きましたが...
でもやっぱり、「モリエール」ありかも.
実はドイツ語学習のなかに中世高地ドイツ語の文学が
1つあるもので...
中世文学...日本で言えば、紫式部とか...
せっかく教えてもらったのだから、ちょっとやってみようかね...
1:ユゴー:「レ・ミゼラブル」
2:モーパッサン「ミス・ハリエット」(ミス・アリエットと読むのかもしれない)
3:モリエールLe Malade imaginaire「病は気から」
(私はシラ~ヌでした…^^)
フランス語の歴史の授業でモリエールを少し読んだ時の資料によると
この時代はまだアクサンや綴り字が今と少し違ったり、
人称代名詞の位置が定まっていなかったりするようなのですが、
基本的な文法や大部分の単語の使われ方は現代とさほど変わらないので
外国人が江戸の文学を読むよりは読みやすいかもです。
◎モリエールのテクストにある現代フランス語との違いの例
estre→être(アクサンスィルコンフレクスは何かの文字が省略された痕跡)
dés→dès(アクサンの向きがまだ決まっていない)
moy→moi(iはyの縦棒が伸ばされて発明された)
sentimens→sentiments(tが抜けている)
costez→côté(ezの音がそのまま綴られていた。のちにéに統一される)
など…今と比べると何か余計なものがあったり足りなかったりという感じです。
見慣れない単語は「お前まだ垢抜けてないな!」って疑ってみると正体がわかるかも。
Bon courage !