新型コロナワクチン -副反応を考える(1)-
- カテゴリ:美容/健康
- 2021/08/08 04:36:25
(mirrorです)
もう既に予防接種を済まされた方も多いかと思いますが,お加減は如何でしょうか.
最近は医学論文も最新のものはワクチンや薬についての文献が多く,しかし副反応の仕組みについては私が知る限りでは上がってきていません(査読前の論文にあるかもしれませんが無能なので探しきれていないかもしれませんorz).なのでまだこの病気がどういうものなのかをよく調べていた頃の論文を放り起こして考えていました.
その前に…….
ファイザーの新型コロナワクチン"コミナティ筋注"についての死亡報告状況です.
(2021年 7月 21日)
https://www.mhlw.go.jp/content/10601000/000809324.pdf
※ あくまで"有害事象"であって,ワクチンが原因での死亡というわけではありません.
ワクチンと死亡との因果関係が否定できないもの>0件
ワクチンと死亡との因果関係が認められないもの>3件
情報不足等によりワクチンと死亡との因果関係が評価できないもの>660件
と…殆どが"評価不能"です.
なぜこんなにも評価不能が多いのか,それは多くがデータ不足だからです.
中には"自殺(縊死) "というものもあり,これは因果関係なしでも良いのでは(?)と思うものの評価不能となっているようです.
逆にこれはどうだろう(?)というものもぱらぱらと….
狭心症や心不全,脳梗塞など,また脳出血…つまり,血管系のトラブルです.
アストラゼネカのワクチンではVITTというワクチン由来の血栓症が稀に起こることがわかり,※日本では使われない事になりましたが,新型コロナ感染症自体が血栓を作る病気であることも忘れてはならないのです.
※ 8月16日より40歳以上へ接種を開始するようです.
まずは血液凝固の仕組みについて2分ほどの動画↓https://youtu.be/280TudOrLWk
たまたまみつけた動画が血友病の説明なので,最後の方はスルーしていただければ…^^;
これにある血の塊が剥がれて血流に乗ると血栓症を起こすことがあります.
また血の塊を作るための血小板や凝固因子が(使われ過ぎて)足りなくなると今度は血を固める事が出来なくなり出血が止まらなくなるということが起こります.
もう少し,しっかり知りたい方は↓こちら….
https://www.jstage.jst.go.jp/article/tenrikiyo/17/1/17_17-003/_pdf/-char/ja
序盤3ページくらいで十分かと思います.
また心筋炎も起こっていますが,心筋炎は元々ウイルスや細菌が心筋へ感染することによって起こる炎症なので(紛らわしさ回避のため)ここでは割愛します.
接種後3週間以内に胸痛を感じた場合は医療機関を受診して下さい.
心筋炎について↓ナショナルジオグラフィックに記事があります(日本語).
コロナワクチン接種後の心筋炎、症状は? 頻度は「極めてまれ」
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/21/062800327/?P=1
そして新型コロナウイルスに於る血栓について,かなり細い血管でも血栓が起こっている事がThe Lancetの論文に掲載されています.
https://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(20)30937-5/fulltext
An accumulation of mononuclear cells was found in the lung, and most small lung vessels appeared congested.
肺で単核細胞の蓄積があり細い血管が鬱血しているように見える.
Histology of the small intestine resection revealed prominent endotheliitis of the submucosal vessels and apoptotic bodies (figure C).
粘膜下血管の内皮炎が小腸切除の組織学により明らかにされた.
(※ 新型コロナ感染症での胃腸炎はノロウイルスなどと違い血管の炎症であると他の文献にも記載あり)
Our findings show the presence of viral elements within endothelial cells(中略)SARS-CoV-2 infection facilitates the induction of endotheliitis in several organs as a direct consequence of viral involvement and of the host inflammatory response.
内皮細胞へのウイルス感染と炎症細胞の蓄積,細胞死のエビデンスがあり,患者の炎症反応はウイルス関与の結果としてSARS-CoV-2感染が複数の臓器における内皮炎を容易に誘発することを示している.
これは新型コロナウイルスの研究ですが(まだワクチンも無かった頃ですから)mRNAワクチンは過去の不活化ワクチンなどとは違い宿主細胞に入りそのリソースを使ってコードされたタンパク質を作るという本物と似た振る舞いをするため免疫はより強く反応するものと思われます.
最近の論文でmRNAワクチンと不活化ワクチンの比較結果↓が出ています(不活化ワクチンは中国製ですが).
https://www.thelancet.com/journals/lanmic/article/PIIS2666-5247(21)00177-4/fulltext
In health-care workers who received the BNT162b2 vaccine, antibody concentrations measured by ELISA and sVNT rose substantially after the first dose(中略)In contrast, the health-care workers who received the inactivated vaccine had low antibody concentrations by ELISA and sVNT after the first dose, rising to moderate concentrations after the second dose.
(意訳:mRNAと比べて不活化ワクチンは抗体濃度がかなり低かった.)
mRNA>幾何平均PRNT90力価=113
不活化>幾何平均PRNT90力価=8.4
これらの事から内皮細胞を傷付けることにより血栓ができると考えられる.
血栓が無ければ血栓症は起こらないが,それでは出血が止まらなくなるだろうか?
血栓症とその予防は次回に続きます.
もちろん実際に新型コロナ感染症に罹患した方が他に部分でもダメージが大きく危険なのですが.
ただどれがワクチンの副反応として出たものかが判別できないため予防を考えていく意義はあるかと思っています.
多分これからも死亡例はあるかも知れませんね。
その原因究明の為にも因果関係を明確に出来る事が今後に
繋がると思うのですが..
今は感染が止まらない状況ですから、自分に出来ることの
徹底をしたいと思っています。