Nicotto Town



【お勧め】SoftMachine-Bundles

先日の【おすすめ】As if drifting、は別におすすめじゃないというようなことを書きましたが、ホントはおすすめですw

主役は決して上手ではないギターですが、私はこのレイドバックした音に、陽炎に歪む白昼夢を想い、息苦しさと恍惚感を覚えてしまいます。糞みたいに蒸し暑い夏の日差しの中で、エアコンの効かない車を海岸線の道路に停め、窓を全開にして汗だくになりながら昼寝をするときに聞くと、脳がとろけそうで最高だと思います。そうだ、ミュージシャンの名前もアルバム名も出していなかった。。 Steve Hiettの「Down On The Road By The Beach」というアルバムです。マイナーなアルバムなので、発売当初にレコードが出て以来ずっと廃盤でしたが、何年か前にCDで復刻したものの、こんなものが売れるとは到底思えないので、もう新品では手に入らないかも知れません。。



という大げさな話は置いといて。次のおすすめは、SoftMachineの「Bundles」というアルバムです。また音楽だw



このSoftMachineというグループは、1966年に結成された英国のバンドですが、メンバーチェンジが激しく、主要メンバーが変わる毎に音楽性も変わっていきます。大雑把には所謂プログレッシブロックという括りになるかとは思いますが、初期はサイケデリック、その後はジャズ、フュージョンといった色々なスタイルを行き来しています。ちなみに、このソフトマシーンが「カンタベリーロック」という言われる独特の(というか重要だけどマイナーな)ムーブメントの立役者です。
メンバーチェンジで音楽性が変わるバンドは珍しくはありません。私の敬愛するイーグルスも、「ホテル・カリフォルニア」が超有名曲ですが、この曲の入っていたアルバム「Hotel California」は、初期メンバーが半分くらい抜けて、本来のイーグルスの音楽性ではなくなった後の作品です。
で、SoftMachineの「Bundles」に至っては、オリジナルメンバーは一人だけ。なのですが、このアルバム一枚で脱退したギタリストのアラン・ホールズワース、彼こそが私が「Bundles」をお勧めする理由です。そういえば、件のイーグルスも、「Hotel California」から加入したギタリストのジョー・ウォルシュの影響が大きいと思いますが、結局私にとってのイーグルスとは、ベースのオリジナルメンバーのランディ・マイズナーと(この人の影響で私はベースを始めたといっても過言ではありません)ジョー・ウォルシュなんですけどね。そういう意味では、私は正統派のイーグルスファンではないのかもしれません。

閑話休題

Bundlesの曲はどれも良いのではありますが、圧巻はやはり一曲目「Hazard Profile Part1」でしょう。味のあるギターサウンドが好きな人に言わせれば、フュージョンとかなんとか言ってる時点で、単にテクニック的に上手いだけの詰まらないギターということになるのかと思いますが、わたしは詰まらない人間なので、詰まらないギターが大好きですw ただ、どうしてもアラン・ホールズワースの速弾きテクニックばかりが注目されてしまいそうですが、この曲の肝はそんなところにはないのです。5分42秒あたりで曲調が変わるのですが、ここがもう鼻血が出そうなほどカッコいいのです。私はこれを初めて聞いた時(二十歳くらいでしたかね)、震えましたね、いやホントに。

良いのか悪いのかわかりませんが、「Hazard Profile Part1」はYouTubeでも聴けますので、よろしければどうぞ。




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