1249番:さすらいの青春(100)
- カテゴリ:日記
- 2021/08/25 21:42:47
さすらいの青春(100)
—————————【100】————————————————
En le voyant ainsi, perdu dans ses réflexions, regardant,
comme à travers des lieues de brouillard, ces gens paisibles
qui travaillaient, je pensai soudain à cette image de
Robinson Crusoé, où l'on voit l'adolescent anglais, avant son
grand départ, « fréquentant la boutique d'un vannier »...
Et j'y ai souvent repensè depuis.*
——————————(訳)———————————————
我を忘れるほどに考えにふけり、霧の中を遠く眺めるよう
にこの作業をしている職人たちを見つめるモーヌを見てい
ると、私は不意に、ロビンソンクルーソーの挿し絵を思い
浮かべたりしていた.そこには大航海を前にしたイギリス
青年の姿があった.≪籠屋に通う≫ という挿し絵がモーヌ
に重なってみえたのだ.その時以来、私はしばしば絵のこと
を思い出した.
—————————《語句》—————————————————
brouillard [ブルイヤール] (m) 霧、靄、霞
réflexion (f) 熟慮、反省
paisible (ペジーブル) 穏やかな、静かな
à travers qch (…)を通り抜けて、を通じて、
Il avance à travers la foule. / 彼は群衆の中を進む.
à travers champs 野原を通って
à travers bois 森を通って
Elle vois la vie à travers les romans.
彼女は小説を通して人生を見ている.
lieues (pl) <lieue 里(昔の距離の単位、約4キロ)
soudain(e) (形) 突然の、不意の
adolescent(e) [アドレサン,(ト)] (名) 青春期の男(女)、青少年
(形) 青春期の、 若い
vannier (m) 笊屋、籠屋、籐細工師、柳細工師
repensè <repenser (他) 再考する、熟考する、考え直す
≪ひとこと≫
半過去なら「思い描いていた」とやるところですが
複合過去(これは思い描いた情景ではなく、行為
そのものにスポットライトが当たっています.
souvent (しばしば) という語がありますから過去の習
慣で、ここは半過去じゃないのか?と思う方、すごく
センスがいいです.でも、ここは敢えて複合過去で、
思い描いたという行為を、二度、三度、四度とやった
んだ、と言っています.複合過去なので、その行為に
は5度目か6度目かは知らないが、終わりがあった、
ということも言っています.
【確認】
複合過去=完了過去
半過去 =未完了過去