1250番:仏教セミナー(はじめからもう一度)
- カテゴリ:日記
- 2021/08/26 22:04:49
仏教セミナー(1)
きょうからみなさんとご一緒にブッダのご本を読みましょう.
読む本は2冊.
『ブッダの真理のことば・感興のことば』(岩波文庫)
『ブッダのことば』(岩波文庫)
きょうは『ブッダの真理のことば・感興のことば』から、
第33章バラモン、 P301の44項を読みます.
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44:<快楽>と<不快>とを捨て、清らかに涼しく、とらわれる
ことなく、全世界にうち勝った賢者、——彼をわれは<バラモン>
とよぶ.
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ブッダは覚りを得てからも、ご自身は、教祖だとは思っていません
でした.既存のバラモン教の中にありながら、理想の生き方を人々
に説いていました.
ですから、ここでブッダが言っているバラモンとは、ご自身と
同じ境地を体得体感した人のこと、正覚者を指して言っています.
さて本題懸案ですが、<快楽>と<不快>とを捨てる、というのは
どういうことでしょうか?
ブッダは<快楽>を楽しんだ分は<不快>がそのつけで
回ってくると考えました.
<不快>という苦しみを味わわなくてはならないくらいなら、
はじめから<快楽>はいらない、というのです.
バーでお姉ちゃんと深夜までお酒を飲む...これは<快楽>
ですが、その裏で<不快>という悪魔が横たわっているのです.
ぼったくりバーでなくても数万円の出費は<不快>です.
俗世間にあれば、
「まあたまにはハメをはずしてもいいじゃない」
と、大目に見てもらえますが、ブッダの目から見ると「だめ」
人を酔わせるものは酒だけではありません.美女も男を酔わせる
キケンな存在です.「君子危うきに近寄らず」というのは
「キケンな崖っぷちに立つな」ということで、一歩踏み外せば
奈落の底.こんなキケンに身を任せてはいけないと言っています.
キケンな存在は美女だけではありません.五欲と言って人を
酔わせる5つのお酒があります.
1:本来の酒
2:女(おかまの人は男)
3:お金
4:肩書
5:遊んで暮らすこと
どれも素敵でしょ?
でもこれらをたのしむ裏には悪魔がいるのだそうですよ.