Nicotto Town


みっちょん恋愛の詩


ネイル


夜中の零時

日付けが変わった
昨日まで付き合っていたあなたが遠くなる
もうカレンダーは今日なのだから
こんなものだ


ネイルを塗り直す
こんな夜更けに
昨日までの私にさよなら
今度はどんな色にしようか
あなたの好みを考えることはない


もう一度考えて欲しかった
私達二人のことを
短いものではなかった
寄り添い歩いた
あの空気は何


愛していた
あなたを誰よりも
あなたもそうだと思っていた
だからこんなに悲しい
ネイルを塗る手が震える


これからどうしよう
あなたなしで
車の音が響く
こんな時間に
あなたに送られて来た時のように


何一つもいとしい
あなたにもらったものが
そしてあなたが
もうその手にも触れられず
過去になってしまったのに


もう一度抱いて欲しかった
あなたの大きな胸に
でももうそれすらなく
あなたの愛もなく
どうしろと言うのか


ネイルが乾いていく
爪先を白くしてしたは肌
地味な色だけど
今の私にはちょうどいい
華やかな色の影は眩しくて






アバター
2021/08/31 15:59
セカンドさん
夢がありますよね。 
爪の先のネイル。その色はあなたは知らない。
ステキでロマンチストな時ですね。
アバター
2021/08/31 02:15
爪先に落ちる雫に
無言で指先がにじむ

ネイルを塗る手が震える

もう少し待とうかな
このまま夜の明けるまで

悲しみの色ってどんな色

深く暗い海の色
独り寂しく見るくすんだ夕暮れの色

涙をぬぐい目をつぶる

私だけの遠ざかる愛を
かざす小さな指先が見えた





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