Nicotto Town



餅は餅屋

犬の里親募集サイトを見ていると、雑種ではない純血種が募集に出ている場合、半数近くがブリーダーからの保護犬ではないかと思います。

廃業するブリーダーからの保護とともに、劣悪な状態で繁殖を続けるブリーダーから犬を保護してくるケースが多いようです。いずれにしても、繁殖さえできればブリーダーは問題ないので、犬が病気になっても放置されるケースが良くあるようで、失明をはじめ何らかの病気を持っていたり、生まれつきの障碍を放置されたまま育った犬がなどが散見されます。また飼育環境として、生まれて以来ケージから一歩も出してもらったことがないため、全く社会性を身に着けていないどころか散歩も出来ない(生まれてから一度も散歩をしたことがない)犬も珍しくありません。同じようなことを以前も書きましたし、また我が家もペットショップから犬を買ってきた身ですから何も言えないのですが、それにしても残念ながらこれがペットの現実のようです。

で、そんな里親募集サイトを見ていると、「これこれという病気を抱えているので、その病気と付き合いながら飼ってもらうことになる」というようなことが書かれているわけですが、仮にそういう障害を持った犬を引き取ったら、はたしてその病気などと生涯つきあっていかないとならないのか?つまり回復の手段はないのか?と疑問に思ってちょっと調べてきたら。。。

やっぱりある。
犬にも、専門医というものが。

きわめて数が少ないとは思うけれど、目の専門医、呼吸器の専門医…
まあ専門医といっても、一通りのことは獣医としてやるのですが、その診療科に特化して専門性を高めている、ということです。でもよくよく考えたら、医療として考えれば一人の医者がペットのなにもかもを診るというのは、内科医が外科も眼科も産科も何もかも兼ねるということで、冷静に考えて無理がある。もちろんできるとは思うが、どうしたって専門性は担保されない。

そして思うことは、獣医というオールマイティーに全部を診るのが当たり前の世界で、あえて何等かに特化した専門医としてやっていこうというのは、商売としてそれなりにチャレンジングであり、やってる方も相応の覚悟があるのだろうと思います。もちろん少ない専門医ですから、藁にも縋る思いで日本全国から人が集まる可能性があるわけで、そういう意味では商売としてはむしろ儲かるのかもしれませんが。。。

うちのフレンチブルも、この犬種特有の生まれ持っての問題をいくつか抱えてはいます。気管に関連したことで、手術しなくても死にはしないけれど、やった方が確実に良いと思われる持病があります。ポピュラーな手術なので、いつも通っている病院でもその手術は可能です。でも、かかりつけ医としてその病院は良いと思っていますが、専門医がいるのであれば、そこは使い分けるべきなんだろうと思いました。

犬を飼い始めて1年半、新しいことを始めると、新しい発見が色々とあって、面白いなと思います。息が苦しい犬くんにとっては、面白がってないで早く何とかしろというところでしょうが。その呼吸器の専門の病院は東京近郊でちょっと遠いのですが、車なら1時間、電車でも1.5時間。日々通うわけではないのですから、それくらいはやってあげてもいいよなと思います。まあさっきも書いた通り、ポピュラーな手術なので、いつものところでも害はないはずですが。日々通うわけではないとは言え、やはり経過観察などでの通院は必要ですしね。難しいですね。

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2021/09/05 23:17
>生まれ持った障がいを抱えている子も多く、可哀想な運命をたどる

…かどうかは、結局飼い主次第ですね。たとえばフレンチブルドッグは腰を悪くする犬がちょこちょこいるのですが、きちんとした処置をしてあげれば、普通に歩いたり走ったりできたまま生涯を終えることも出来ることが多い。仮に柴犬のような自然に近い強い犬でも、いい加減に育ててしまえば病気にしても生活環境にしても、かわいそうなことになる。結局、犬の飼育に限らず、何かに取り組む側が、自分の取り組むことに対するコストやリスクをきちんと考え、どれだけそのことに真面目に当たるか覚悟を持ち、そして実行するのか次第、ということです。言いたかないですが、面倒みるみると言って犬を買ってきて、説得された側の私が結局は面倒の多くを見ている我が家のような状態は、ほんとは犬を飼っちゃダメってことです。

あとはブリーダーのことを悪くは書いたものの、しかし一方で思うのは、わたし犬って安すぎると思うんですよね。今でこそコロナでペット需要が増えて価格が高騰していますが、それでもフレンチブルは大体40~50万円。おそらくブリーダーからショップへの卸値は、半値にもならないでしょう。でも、鶏の卵じゃないんだから、出荷できる頭数なんて知れているし、生まれた中には出荷に値しないような子犬だって出てくるはず(それはそれで処分されているのでしょうから、別の問題がありますが)。育ててる最中に死んでしまう子犬だっているでしょう。場所代だって、餌代だって馬鹿にならない。そう考えたとき、安すぎなんですよ、犬の売価が。そんな無理やり大量生産するような状態でなくても、ブリーダーが十分に稼げればいいのです。本当は犬はもっと高額でよくて、それでも買う財力と思い入れと覚悟がある人だけが、買えばいいのです。血統書付きなんて、そういう一部の人のものでいいのです。宝飾品と同じですよ。犬がどうしても欲しければ、別に雑種だってなんだっていいのだから、そこらへんで生まれたやつを貰ってくればいいのです。ていうか、我々が子供の頃なんて、そうだったじゃないですか。

だから、犬が欲しいという話が出たときは、じゃあ保健所とかの保護犬で良いじゃないかと言ったのですが、難色を示すわけですよ。中古は嫌だと。なんか問題あったらどうするんだ、保証がついてないと。そんなことだから、可哀そうな犬が増えるの。
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2021/09/05 08:51
人間の医者でも言えることなのですが、自分のところで手に負えない手術をしなければならない際、
さっさと専門病院への紹介状を書いてくれる先生が良き先生だと思います。

お顔がつぶれている種類の子は猫でも犬でもウサギでも呼吸器に問題を抱えてしまうのですよね。品種改良って結局は「奇形」を選んで作っていった種類なんだもの、問題が出てきて当然で、特に新しい品種は生まれ持った障がいを抱えている子も多く、可哀想な運命をたどる子も多いと言いますね。。。



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