捨てられた恋
- カテゴリ:小説/詩
- 2021/09/24 08:20:56
あなたと出会った頃の私は
まだ子供だった
あなたと分かれた今
私は大人になれた
なぜだろう
あなたは色々な事を教えてくれた
こうすればいいんだよ とか
ああしちゃだめだよ とか
一つ一つ噛み締めるように
私に教えてくれた
なぜだろう
分かれた元は
あんなに愛していた
あなただって
なのになぜ
私が幼すぎたのだろうか
あなたにとって
恋人と呼べる存在ではなかったのか
なにも気づかなかった
自分が悔しい
あなたの大切なものになりたかった
何とも変え難いものに
でもだめだった
今頃気づくなんて
もう遅すぎる
夏が終わる
一つの季節が終わる
その時愛は
どうなっていくのだろう
恋に捨てられた今となっては
また一つ大人になった
でもこんななり方は嫌だ
悲しくて寂しくて
涙が止まらない
そんな大人には
もう帰らねば
薄暗くなってきた
どこへでも行くのか
分からないけど
今は足の向くままに
静かな内にも感慨深い気持ちが込められていますね。
秋を見送ったらそこには北風が。
しぜんの移り変わりですね。
大切な愛に弾き飛ばされた
そして夏の階段を転げ落ちる
わからないうちに
気が付いたら一人だけ
あなたの姿はどこにも見えない
涙の先にあるのは
寂しそうな秋と凍える白い冬
少し冷めた
夏の終わり
夕暮れ時に影が一つ
あなたの幻影をさがして迷い歩く