Nicotto Town



デイモン・ラニアン短編集を探す


いちおう小説カテゴリにしたけど、主に映画の話です。
中年娼婦が娘に送金して……というのは『ああ無情』ですが、
ある映画のストーリーとコレが脳内でゴッチャになり、勘違いをしてました。

映画に関する調べものとなれば、猪俣勝人の教養文庫版を措いて他にない。
探したけど戦前編が見当たらず、本棚を全て捜索し2時間かけて発見。
調べると映画はフランクキャプラの『一日だけの淑女』という1933年の作品。

リンゴ売りで凌ぐ女乞食は外国で暮らす娘に金を送っている。
この娘が伯爵を射止めた。二人で逢いに来るという。さあ困った。
弱りはてた女乞食の事情を知った乞食仲間やならず者が一肌脱ぎ……

大昔に吹き替えで見た(字幕かもしれない)けど凄く好きな一本です。
猪俣氏の本で調べたら、原作がデイモン:ラニアンというアメリカ人。
これも調べたらジャーナリスト上がりの小説家・劇作家なんですね。

キャプラが後にリメイクしたのが1961年の『ポケット一杯の幸福』です。
これも見た。キャストはグレンフォードにベティデイヴィス、筋はかなり違う。
しかもテクニカラーでベティデイヴィスがギランギランに映る。好みじゃなかった。

元の映画はとにかく素晴らしい。原作も読んでみたいので調べたが、
ラニアン短編集『ブロードウェイの天使』には収録されていないようです。
残念だが、オー・ヘンリーに似た作家性を感じるぞ。こういう勘は大切です。

さっそく探しますですよ。文庫は新潮から出ていた一冊のみ。
ついでに『一日だけの淑女』の字幕版DVDも探してみよう。
断然1933年版のオリジナルのほうが、俳優陣の演技が素晴らしいのです。





月別アーカイブ

2024

2023

2022

2021

2020

2019

2018

2017

2016

2015

2014


Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.