もうすぐ1年。
- カテゴリ:友人
- 2021/10/17 14:18:04
ギャアドと初めて会ったのは、去年の11月6日のことでした。
ざっと1年になります。
思えば1年で、判断するのが早いのでしょうか?
じゅうぶんとは言えないまでも、
文化や言語の違いも多少勘定に入れて、
不器用なくらい生きていくのがヘタなヤツという印象です。
なんでも、和歌山県庁関連で、
正式雇用の話もあったんだそうです。
だけど、自分のライフワークの平和運動のための長期休暇が取れないので、
その稀に見る待遇のいいオファーも断ったそうです。
「あんた、生きるの下手やねえ」というと、
「雇われるのが目的で、日本で生きているわけではない」そうです。
まあね、そりゃあそうだろうけど。
ギャアドは、戦争でPTSDを患った元軍人を助ける運動もしています。
これは、かなり大規模なもので、
世界中にその関係者がいるようです。
だけど、観察するに、
PTSDを患っているのは、ギャアド本人だと思います。
彼も、もちろん軍人でしたから戦地にも赴いていますが、
PTSDになったのは、阪神大震災からです。
26年前に、結婚の約束をしていた彼女が、震災の犠牲になりました。
その時、ギャアドは、仕事で東京にいて、被災を免れましたが、
彼女は、二人で住んでいたアパートで圧し潰されて死んだそうです。
その時の、神戸はまるで戦地のようだっただろうと思います。
「彼女の死から、立ち直るのに何年かかった?」と聞くと、
「28年」と言います。
まだ立ち直っとらんじゃないか。
「それは、彼女は喜ばんぞ。」と言いましたが、
ギャアドは、黙ってうつ向いていました。
ギャアドのスマホの中には、
バブリーなロン毛の彼女が、残されています、
彼女の時間だけが、確実に止まったまま。
ギャアドのPTSDは、かなり深層部分にまで及んでいるとは思いますが、
アドラーに言わせると、
心的外傷ストレスというのは存在しないという論もあります。
本人が、それを望んでいないだけであり、
望んでいないということが理由になっているというわけです。
わたしは、心理学者ではないので、臨床的な検証はできませんが、
彼が,墓参り(戦地巡礼)ばかりしているのは、
彼女を助けられなかった思いが、かぶるせいだと思うのです。
生きるのが、ヘタクソなヤツであることは確かです。
可哀そうに。
彼の故郷、ドイツ北部のキールは、とても良いところです。
彼は、地縛霊のように日本の、神戸が見える場所にとどまっています。
可哀そうだなあ。
極楽のあまり風:命名「Falkenstein(フォルケンシュタイン)」に決まりましたーっ♪ (naturum.ne.jp)
ある意味公私混同の生活は、古き良き時代のレガシーで
現代でもそういう生き方が出来ている幸せな方なのかもしれないですね。
ご飯のおかずのように
家庭やお仕事が、公私として別の皿に分けられている生活は
ただ流されている感覚にもなります。
ギャード 頑張って٩(^‿^)۶
炭治郎や煉獄さん、きっと気に入ると思うんだけどな♪
炭治郎が鼓鬼のところで自分を鼓舞するセリフ、聞いていただきたいーヽ(^o^)丿
今の日本って「未来未来」って言う割には「過去の検証」を全くしてないんですよね。
本当に復興してると言うなら福島の6号バイパスを仙台方面に車で走ると良いです。
あ、バイクは通行不可です。(アレが強いので車の窓開けるのも不可だったり)
「ボク、ガンバル」
一日に、何回も、まるで自分を叱咤激励するように言っています。
きっと、みなさんの「ガンバレ!」に、一生懸命、応えているのだと思います。
何でも判ったかのようにヒトは進化してきたけど、
”隣の誰かの気持ちなんて全然判ってない”という思いが小さい頃に
刻まれた自分としては、それがトラウマになってるかな…(´ω`) ンー…
まぁヒトの進化なんてまだまだ中途半端で、自分のことすら判ってませんし、
実際何にも判っていないのだと徐々に気がつき始めていますけどね。
周りがやれお祭り騒ぎをしたがるという変な生き物だなぁという感覚です。
その上で上手に生きていくというのも、個人的に不器用で違和感をバリバリ感じて
しまうんですよね。(=゜ω゜)ボー… ただ、ガンバレ!としか言い様がみつかりません。
「そういう時に役に立てる人間になりたい」
ほんと、そうですね。
わたしも、最近、「極楽」の仕事を通して、
「社会の役に立つ」仕事とは何かと、よく考えます。
ギャアドとの、出会いは、「ギャアドのような生き方」を目の当たりにしてくれます。
そして、彼の行動力に、いつも驚かされるのです。
あのね、ジャングルのような山林を整備し、林道を作り、階段を100段作るって・・・
しかも全部、人力で!
口で言うのは簡単ですが、とても、並の人間にはできません。
彼を見ていると、「なぜ、そこまで?」と思う疑問さえ、言葉にならなくなります。
黙って、肉うどんを食わせてやるだけです。
初めて映像が流れてきたときは
「どこの国の惨状なんだろう」と逃避的な思考に
なりましたね。直接の被害や被災をした人間が身近にはいなかったけど
Eテレすら機能停止している状態が堪えましたねー(^▽^;)
東京で計画停電やってるときに上京したこともありました。
ちょっと異様な雰囲気だったのを覚えてます。
そういう時に役に立てる人間になりたいなあ。
タキさんも、けっこう、傷、持ってますよねー。
うんうん、わかる~。
↑ なんかねー、本文じゃ、うまく入力できないんですわ~。
ぼやかして書きますが普通?の土左衛門よりも津波で土左衛門の方が遥かに損傷は激しいかと思います。
当時は警察や消防、自衛隊だけが亡くなられた方々を探していた訳では無いですからね。(とにかく人が足りなかった)
立ち直るって人それぞれ感覚は違うので心の中に想い人を留めておいても良いのかもですね。
私がドイツ語喋れたら色々気が合いそうな気もしますが今から覚えるとなると何年掛かるか予測も出来ないレベルですな(ーー;)