1392番:アルト・ハイデルベルク(101)
- カテゴリ:日記
- 2021/10/26 12:56:10
アルト・ハイデルベルク(101)
———————————【101】—————————————————
———————————(5. Szene) ———————————————
(Die Bühne füllt sich mit Studenten : gelbe Schwaben,
blaue Rhenanen, Sachsen-Preußen in weißen Stürmern, rothe
Vandalen, grüne Westfalen, dann von links die Sachsen. Die
meisten pfeifen oder singen die Melodie mit. Die Hunde werden
zusammen gekoppelt, deren Bellen eventl. das Tohuwabohu
erhöht. Viele holen Stühle aus dem Hause, andere schlagen auf
die Tische. Zahllose Rufe: » Bier ! « » Wirthschaft ! « » Käthie ! «
Dabei immer die Musik, die nun langsam leiser wird um nicht den
Dialog zu stören.)
——————————— (訳) ————————————————
—————————— (第5場) ——————————————
舞台は学生たちで溢れる:黄色のシュヴァーベン学生団、
青色のライン学生団、白色の学生帽をかぶったザクセン=
プロイセン学生団、赤色のヴァンダル学生団、緑色のウエスト
ファーレン学生団、それから、右側からザクセン学生団、
たいていの学生たちは、音楽に合わせて口笛を吹くか、歌う
かしている.犬たちは一緒につなぎ合わされる.その吠える
声は混乱を増す様相をもつ.多くの学生たちが館から椅子を
取りに行って戻る.他の学生たちはテーブルを叩いている.
数限りない呼び声がする:「ビールだ!」「おやっさん!」
「ケティー!」その際、音楽は会話を妨げないよう徐々に
静かになっていく.
———————————《語彙》————————————————
die Bühne (nタイプ) 舞台、ステージ
füllen (他) (容器など⁴) を満たす、いっぱいにする
(mit + 3格)~で満たす
den eimer mit Wasser füllen / バケツを水で満たす.
ライン地方のスペルはna →i で標準化されるようです.
Rhenan →Rhein
Rhenanen→Rheinen
Rhenanisch →Rheinisch
使用テキストは亀甲文字なので写し間違いがないか
何度もチェックしましたが、上記のスペル変換法則
があるという結論に達しました.
der Stürmer (同尾式) 学生帽 (へりを反らせた学生帽)
meist (形) たいていの (ここでは複数弱変化語尾en 添え)
(副) たいてい
gekoppelt (3単現) <koppeln (他) つなぎ合わせる、連結する、結び付ける
(4格を)(an + 4格に)
(4格を)(mit + 3格に)
eventl <eventuell [エヴェントゥエル](副)場合によっては、ひょっとして
das Tòhuwabóhu [トーフヴァボーフ](sタイプ)大混乱、混乱
(豆腐ば防腐...なんだか日本語みたいですけどドイツ語です)
Bellen → bellen (自)(犬などが) 吠える
erhöhen (他) 高くする、上げる
der Stuhl (変E) いす (ひとり用で背もたれがある)
holen (他) (4格を) 行って持って来る
die Post hollen / 郵便物を取りに行く
Viele (viel の名詞化、通例複数形で用いる) 多くの人、多くの者
ここでは「多くの学生たち」
Viele haben an der Versammlung teilgenommen.
多くの人が集会に参加した.
schlagen (自) たたく (+ 方向詞) auf den Tisch schlagen / 机をたたく
(他)(4格を) たたく、打つ
zahllos [ツァールロース](他) 無数の、数え切れないほどの
die Wirthschaft → Wirtschaft (enタイプ) 経済
ここでは der Wirt 「宿屋の主人」にschaft という接尾辞
(これで女性名詞)がついたもの.schaft にはいろいろな意味が
あるが、ここでは単にゴロを整えるのに付け足している.
(つまり、呼びかけには2音節ある方が響きがよいため)
「おやじさん」という感じです.
そう、日本語でも2音節ですね.(おやっさん)(あん=た)
(あん=ちゃん)正しくは音節とはいわないのですが
2拍子と言ったほうがいいので、訂正.
呼びかけは2拍子
話始めは3拍子: (あん・ちゃん・よう) (おい・らは・なあ)
3拍子目でとどめをさす.「おめーに言ってんだぞ」みたいな.
「ケティー」も呼びかけでは「ケーティー」
日本語なら名前で呼ばずに、「ねー・ちゃーん」
なので2拍子.
stören (他) (4格の)邪魔をする (4格を)妨害する
(4格の)気に障る、気にかかる
Eins stört mich nocho.
ひとつまだ気にかかることがあるんです.
leise (形) (音・声が) ちいさい、静かな
leise Schritte かすかな足音
mit leiser Stimme 小声で
langsam (形) おそい、ゆっくりとした
(副) だんだん、そろそろ
Langsam wurde die Sache doch langweilig.
そのことはやはり、だんだん退屈になってきた.