ジュンチャンと世界を巡る 第74回はウルグアイ
- カテゴリ:レジャー/旅行
- 2021/10/29 05:45:42
ウルグアイは南アメリカ南東部に位置する共和制国家で首都はモンテビデオ、北と東にブラジルと、西にアルゼンチンと国境を接しており、南は大西洋に面しています。
スリナムに続いて南アメリカ大陸で二番目に面積が小さい国でもあります。
国名は西部を流れるウルグアイ川に由来し、その原義はグアラニー語で「uru(ウルという鳥の)gua(飛ぶ)y(川)」とされています。
現在のウルグアイに当たる場所にはヨーロッパ人の到達直前には、約5,000人程の先住民がいたと推測されており、インカ帝国の権威がこの地には及ばなかったため、モンゴロイドのチャルーア人とグアラニー人をはじめとするインディオの諸集団が狩猟や原始的な農耕を営みながら住んでいました。
平坦な丘陵が続き特に鉱山資源もないこの土地は殖民が遅れましたが、放牧された牛、馬、羊が大繁殖するといつの間にかガウチョが住むようになり、家畜を取り合ってスペインとポルトガルの争いが始まったのです。
1680年にポルトガルがコロニア・デル・サクラメントを建設すると、スペインが追随して1726年にモンテビデオを建設し、最終的にはスペインの植民地となり、「ウルグアイ川東岸地帯(バンダ・オリエンタル)」と呼ばれるようになったのです。
途中の歴史は省略しますが、20世紀に入って最後となった内戦に勝利したコロラド党の手により、スイスをモデルにした社会経済改革が行われて、ウルグアイは南米で唯一の福祉国家となり、その後南米ではチリと並んで安定した民主主義国家として発展することになるのです。
ウルグアイはパンパの国ゆえに国土のおよそ88%を可耕地が占め、森林は約90万haしかなく国土の5%に過ぎないので、天然林の伐採は禁止です。
また、国土の多くは草原となっており、馬や牛や羊が飼育されていて、ここで生息する野生動物にはカピバラやダチョウに良く似たニャンドゥなどがいます。
ウルグアイの人口は1828年の独立時には74,000人程であり、パンパ開発のために他のラテンアメリカ諸国と同じように、ヨーロッパから大規模に移民を呼ぶようになったのです。
こうしてスペイン人、特にガリシア出身者を中心とした移民がやってきたのですが、他に多かった移民はイタリア人で、総数で見ればスペイン人よりも多く、フランス人と共にモンテビデオに定住したのです。
また独立直後の時期に、イングランド人やスコットランド人が農村部に入り込み、近代的地主となりました。
ウルグアイの現在の総人口のうち、ヨーロッパ系白人が87.7%、黒人が4.6%、インディヘナおよびメスティーソが2.4%を占めています。
さて、ここから南米の秘境ウルグアイの観光紹介です。
まず、コロニア・デル・サクラメントです。
ここは古くはポルトガルの貿易港として栄えていた港町で、ウルグアイで最も古い町のひとつとして知られていて、今でも古い町並みが多く残る歴史地区は1995年にユネスコの世界文化遺産に登録されています。
旧市街に残る城壁や石畳の道、そして静かな町並みは、古い時代に思いを馳せながら散策するのにぴったりです。
スペインとポルトガルの建築スタイルが混在しているのも歴史を感じて興味深いし、小さな公園や緑地も多く、自然と歴史とが美しく調和してるのが楽しめる観光地です。
この街はラプラタ川に突き出た部分にあるため、灯台に登って海と街の景色全体を見渡すことができ、夕方からはラプラタ川に沈む夕陽が綺麗です。
次に独立広場です。
モンテビデオはウルグアイの首都で、旧市街には緑が多く古い建築物が残り、新市街は近代的な都市の雰囲気を感じれる観光地で、そんな旧市街と新市街を分かつ場所で街の中心部にあるのが独立広場です。
ここは1825年に独立宣言が行われた場所で、 広場中央の台座にはウルグアイの独立戦争の英雄ホセ・アルティガスの騎馬像があり、また独立広場から港までがかつての城塞の内部だった場所でもあり、その城壁の名残として残る石門も見どころです。
独立広場の西側には旧市街が広がり、東側にはサルボ宮殿や新市街への「7月18日大通り」があります。
最後に、センテナリオ・スタジアム(モンテビデオ)です。
ウルグアイといえばサッカーという印象を持っている人も多いと思いますが、ここは1930年に第1回ワールドカップが行われた場所で、サッカーの聖地と呼ばれている場所です。
スタジアムの横にはサッカー博物館があり、ギャラリーで大会の写真を見たり、ウルグアイや世界のサッカーの歴史を学ぶことができます。
試合がなくても観覧席に入りスタジアムを見学することができ、普段からウルグアイだけでなく様々な国からの観光客で賑わっています。
スタジアムの塔からは街の全景が見渡せるのも魅力的で、ここはサッカーファンでなくても楽しめるスポットです。
南米の国々も残り少なくなってきましたが、いつものように気楽に遊びに来て、楽しんで行ってください!(^^)!。