1399番:最後の授業(2)
- カテゴリ:日記
- 2021/10/30 04:24:19
最後の授業(2)
LA DERNIÈRE CLASSE
Récit d'un petit alsacien
——————————— 【2】—————————————
Le temps était si chaud, si clair !
On entendait les merles siffler à la lisière du bois, et
dans le pré Rippert, derrière la scierie, les Prussiens qui
faisaient l'exercice. Tout cela me tentait bien plus que
la règle des participes; mais j'eus la force de résister, et
je courus bien vite vers l'école.
——————————— (訳)—————————————
天気はとても暑かったし、とても快晴であった.
森のはずれには黒ツグミの鳴き声が聞こえていた.そして
リペール牧場や、製材所の裏でプロシャ兵の演習の音が聞こ
えていた.何もかもが「分詞の規則」よりもはるかに私には
魅力的だった:しかし逆らえない力を感じて、私は大急ぎで
学校へと走った.
——————————— 《語句》—————————————
使用した辞書:クラウン仏和4版、ロワイヤル仏和2版など
(など=ネット検索を含む)
参考書 :「これならわかるフランス語文法」(NHK出版)
temps (m)❶ 時、時間、❷季節、シーズン、❸天候、天気
C'est le temps des cerises. / サクランボの季節だ.
temps chaud et humide / 蒸し暑い天気
本文では❸の「天気」の意味.いちいち訳さなくてもよい.
自然な日本語は「とても暑く快晴だった」
訳は不自然だけど仏文の理解のため、あまり意訳をかけない.
merle (m) 黒つぐみ、黒うたどり
(スズメをペンギンの色にしたような黒い鳥でお腹は白色、
楽器のピッコロのような音でピーヒャラと鳴く)
siffler (自) 口笛を吹く、ひょうという音を出す.
lisière (f) ❶(織物の)縁布、❷端、はずれ
à la lisière de la forêt / 森のはずれに
bois (m) 森, 林
pré (m) (小)牧場、草地、野原
le pré Rippert: リペール牧場(リペールは人名で牧場所有者)
一般に牧場は、その所有者の名前で呼ばれるらしい.
scierie [発音siri スィリ](f) 製材所
tentait (半過去3単) <tenter (他) ❶試みる、試してみる
❷気をそそる、誘惑する
Ce gâteau me tente. / この菓子はおいしそうだ.
règle [レーグル](f) 規則、法則
participe (m) 分詞
force (f) 逆らえない力、強制力
avoir la force 逆らえない力を感じる
—————————≪文法≫—————————————————
知覚動詞 entendre 基本構文
◉ 主語+他動詞+人(モノ)+不定詞
人(モノ)が不定詞するのを聞く(~するのが聞こえる)
◉ 主語+自動詞+不定詞+人(モノ):
人(モノ)は不定詞の意味上の主語
On entendait les merles siffler.
黒つぐみが鳴いているが聞こえていた.
知覚動詞 entendre qui構文
これも基本構文と同じように訳すのがいいと思います.
J'ai entendu ma voiture qui parlait à son chien.
A)私はお隣さんが犬に話しかけているのを聞いた.
「これならわかるフランス語文法」(NHK出版)より引用
理屈で訳すなら
B)私は犬に話しかけているお隣さん(の声)を聞いた.
ですが、フランス人の頭の中はA)だと思います.
同様に
こえた.
*兵という言葉はありませんが、この物語では armée prussienne
を言っています.
ドイツ語との混成語です.嘗てドイツに併合された名残りなのか、あるいは、単に地理的
な関係でそうなっているのか、日本人がちょっとフランス語を知っているだけでは、
アルザスでは通用しないと思います.この地方はドイツ人からみても、フランス人から見ても異国的雰囲気のある不思議なところです.
言語学的にはアルザス語はドイツ語に属するものらしく、今のアスザス地方では
ドイツ語教育も盛んになっているのだとか.ドイツ、フランスという国籍にとらわれず
地元の人たちの便宜を図って、踏み切ったドイツ語教育をするフランス政府の寛容な精神に
敬服いたします.
コロナのせいで、ハロウインの盛り上がりはいまひとつです.ジャックオーランタンを飾る家
が年々増えているような気がします.日本人、こういうの、好きだからなあ…
(^∇^)
選挙の投票に行ってきました.今回は期日前投票する人が多かったため、本投票日は、ひっそり
していました.93歳の父も投票に行くというので、車いすに乗せていきました.
父は誰に入れたのか、まあどうでもいいけど.
(*^▽^*)
はい、南天の赤い実は鳥に狙われるのがナンテン.
そうですね、来月はクリスマスでした.早いですね.
私は仏教徒なので、12月8日のお釈迦様の成道日を個人的に祝います.
菩提樹ツリーを作ろうかな.
ヾ(@^▽^@)ノ
コメントありがとうございました.11月、こちらこそ、よろしくお願いします.
ご無沙汰いたしましたm(_ _)m
無事当直、終わりました。
予想通り(?)、先週の日曜日は帰って来て爆睡でした(笑)
「最後の授業」
小学校の国語の教科書の、最後に載っていました。
おそらくはあらすじに近い、簡略版だったのでしょうけれど。
文中では明らかにされていなかったのですけれど、「Vive la France」と黒板に大書したアメル先生、国籍は?、担任の先生が皆に聞きました。
フランス人、とほとんどの子が答えたのですけれど、実はドイツ人らしいですね。
背後には、深いエピソードがありそう、って思っています。
それにしても、最初に学校で触れた外国語が英語ではなく、フランス語だったとは、今になって驚きです。
さて、今日はハロウィンですね。
例の感染症の影響で、昨年からひっそりしていますけれど、まあ、これくらいでいいのかもしれません。
それと、衆議院議員選挙。
今日は雨っぽいのですけれど、3時頃、ちょっとやむみたいなので、そのときを狙って行ってきます。
また消去法・・・(>_<)
積極的に入れたい、という候補ではないのですけれど、他に選択肢がないから仕方ない・・・
リアのお庭の南天が色づいてきました。
これ、数日で跡形もなく消えるんです。
たぶん、犯人は鳥さん(^^;)
緑に赤って目立ちますものね。
このコントラスト、ヒイラギと同じ。
ハロウィンが終わると今度はクリスマス。
早いですね・・・きゃ~!!!
・・・お庭の方で鳥さんの鳴き声が聞こえる・・・(^^;)
それでは、今週も、そして11月もよろしくお願いいたします。