Nicotto Town



表現の豊かさ

語彙が豊富、ということではありません。


水泳の練習の参考にしているメインのYouTubeチャンネル。いくつかの人の動画を見てきましたが、この人の動画が一番わかる。で、それはなぜかなのか。取りも直さず、表現が巧みなのです。それは、冒頭の通り「語彙が豊富」ということではありません。伝え方が上手いのです。

例えば、クロールの腕の使い方で、水をかく時に「肘を立てる」という表現がよく使われます。しかし、実はこの「肘を立てる」というのは、その動作を行った時の最終的な「見た目」を表現しているだけであって、「どうやって肘を立てるのか」という動作そのものを全く語っていません。

肘を前に出す。

これが私の参考にするYouTubeの人の表現です。これも、水泳をちゃんと練習したことのない人には意味不明かもしれませんが、そうではない方には「あーなるほど」という表現です。
この「肘を前に出す」という表現の素晴らしところは、「肩甲骨を入れる(肩を入れる)」「かく時に手首を曲げずに上腕全体で水をかく」「かくのではなく押す(匍匐前進のイメージ)」「手のひらで水を押さえる」「伸びるのではなく待つ」そういった、クロールの腕の使い方の様々な要素を、この「肘を前に出す」という表現は包括的につなぎ合わせて、水をかくという「動作全体の在り様」を明確にしてるのです。

この人の動画では、ときどき「表現」に的を絞った回があるのですが、そこでは「よく練習で教えられる表現は間違えている、本当はこういう意味なんだ」ということを説明をしています。そして彼の言う大事なことは「通常使う日本語の意味をそのまま当てはめてしまうと、水泳の泳ぎ方の説明では語弊がある」ということなのですね。わかりやすい代表的な表現の齟齬は、先ほども出てきた「水をかく」は「水を押す」のことだというズレですね。

これ、ほんとうに重要で、物事を伝えるという時に腐心しなければならないとても大事なことなのです。でも巧みな表現というのは、伝えるその時に考えても出てこないものなのです。普段から、どれほどその語る対象のことについて考えているのか、そしてその伝えたいことだけではなく、世の中の色々なことに触れて、「そうかそういう考え方や表現があるのか」という意識の拡張をどれだけやってきているのかという、表現をする人の生活の深さや振り幅が如実に出てしまうのです。

10年ほど前にスキーを再開した際にも、専門雑誌を読みながら、その表現の巧みさに唸ったことが何度かありましたが、しかし伝えるって本当に難しい。だから、素晴らしい表現に出会った時の目の前が開けるような感動は、いつ感じてもその表現をした人はすごいなと思わさずにはいられませんね。



わたしには出来ませんが (´;ω;`) ウッ…

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2021/11/11 01:25
そのへんは考え方なので、実践する人が納得しやすいやり方が良いと思いますから、それがごまさんのやり方としてしっくりくるのであれば、その流れがベストでしょう。

わたしは情報が色々あった方が良いというか、色々な情報を組み合わせて、自分なりのやり方に再構成する方がしっくりくる。レッスン中は無論コーチの指導に沿って泳ぎますが、じゃあ自主練習でも忠実にそれをやるかというと、必ずしもやりません。
あと情報が色々あると、同じことを違う切り口で考えることができるので、結局なにがやらなければならないことなのかということの理解が進むので、そういう意味でも情報を一本化することは、むしろ避けます。
要するに、与えられる情報は、自分が考える材料だとしか思ってないというとこですねw
もっとも、数年前にカナヅチ同然で水泳を始めた頃は、右も左も分からないので、コーチに言われたとおりにやってましたね。そういう意味では、少しはわたくしも成長したということでしょうかww
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2021/11/10 20:30
先日、水泳のYouTubeチャンネルを見て実践しようとしたら逆に迷いました。
やはり習っているコーチの指導に任せた方が良いと判断しました。



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