Nicotto Town


ナタデココ


とある焼肉店の話 part6


意味が分からないので、D君に腑に落ちない所を話した。

まず、アルバイト全員は、私達が付き合っているのを知っている。店長には、全員が知らないということになっているそうだ。D君は、A君達に全員が知っているということを言わないでほしいと言われたらしい。理由は、知っていたら店長に皆が怒られるし、私とD君を守るために隠していて、社内恋愛しているのを知っている人は全員クビにすると、店長が前に言っていたからだそうだ。社内恋愛の事よりアルバイト全員にまで隠していたことに怒っている店長。逆に皆に噓をつかれているのは店長だ。店長がクビにするなどと人を脅すから、信頼がないのだろう。私は、正直に全部言えばいいと思った。店長の怒っている内容がおかしいのだから、違うところは違うと言えばいいのだ。アルバイト全員の事より、私とD君二人のことを最優先に考えるべきだと思った。アルバイト達は、怒られたくないから言わないだけで私達のことを守るとか考えていないと思った。それは、A君達は、私達の事を気に入らないのと陰でよく悪口を言っているからだ。そんなアルバイト全員のことをなぜ私達が守らなければいけないのか疑問で仕方なかった。

もう一つ、頑張って働いてくれているアルバイトに、「お前」はないだろう。親しくて言うのは分かるのが、店の責任者が喧嘩口調で言うのは違う。机を叩くなど人を脅すパワハラ上司だ。自分より弱いものには、すごく偉そうになる傾向がある。社会に出たことのない常識外れの金持ち坊っちゃんがにじみ出ていた。

彼女としては、こんな噓にまみれたお店、自分達の都合のいいように言ってくるいきりアルバイト達、給料を間違うポンコツパワハラ上司の下で働いてほしいなどと思わない。私はすぐにやめてほしい。だが、D君は面倒なことは避けたいので辞めない、次こんな事になったら辞めると、意見が合わなくなり喧嘩した。

私は、焼肉店の人全員と関わりたくなかった。だから、D君が残ると嫌でも関わることになる。関わるのがすごく嫌だったので、辞めないなら別れるとD君に伝えた。どうしていいのかわからないD君。どっちも嫌だと泣き始める。天秤にかけるつもりもなかったが、今までの事、今回の事を踏まえて嫌になり、私の中で辞めないなら別れる事を決めていた。D君は、分からなくなり放心状態だった。平和主義なので両方上手くやりたかったのだろう。それは無理だ。話がつかず私は、ご家族に相談することを提案した。すると、泣き止み提案にのった。ご家族に相談する時、私にも責任があるので一緒に同行させてもらった。

D君の家に着いた。初めてD君の親御さんと話す。初めて家に入る。緊張する。D君が、親御さんに焼肉店のこれまでの話を伝えた。録音データも聞いてもらった。すると、予想通り親御さんも私と同じ意見だった。真面目に働いている息子がなんでこんな扱いされるのか怒っていた。これまでの事も良くないと前から思っていたらしい。焼肉店がおかしいということを親御さんがD君に伝えてくれた。D君は、分からなくなっていたが、親御さんの意見を聞き、辞めることを決断した。別れる事にならなくて本当に良かった。話を聞いて、私との事を第一に考えてくれ、学校にも支障が出ていて親御さんにも言われていたので、自分の中で踏ん切りが着いたようだ。次の日、バイトが入っているためその時に辞める話をすることになった。

次の日D君は、お店に社長(店長のお父さん)がいて、お世話になり、良くもしてもらったので店長より先に、辞めることを伝えた。辞めることを寂しがっていたみたいだが、D君の決めたことだからこれからも頑張ってと応援してくれたそうだ。普通の対応だ。その後D君は、店長に辞めることを伝えた。バイト終わりに、大学生メンバー(A君、B君、C君)と店長とD君で話し合いをした。結果は辞めることになった。

社長に店長が注意を受けていたらしく、変な話にはならず直ぐにまとまったようだ。店長が私にも、話をすると言っていたがしなくてよくなったみたいだ。だから私には話すことはないとD君に伝えた。直ぐに辞めることができたD君。これで全部終わった。そう思っていた。

 

7月の給料日、手渡しなので私とD君は、お昼頃に取りに行くことにした。私は、店長に何か言われると思いD君に、向こうが誤ったことを言ったら正直に全部話すことを伝えた。すると、私達が付き合っていたことをアルバイト全員が知っている事だけは秘密にしてほしいと言われたのだ。全員知らない話になっているから、本当のことを言うとややこしくなるからだろう。私は、それでも自分が我慢できなくなり無理だと思ったら言うと伝えた。D君は、心配そうに納得していた。

 

焼肉店に給料を取りに行った。D君は、スッと終わったが。私がもらうときだ。店長が「お前話あるから、座れ」と言ったのだ。その時点で私は頭にきた。また「お前」。とにかく面倒くさいことは避けたいので、社内恋愛していたことにだけ謝罪した。すると、皆に隠していた、信頼が裏切られたことに怒っていると言い出した。この話はしないと言っていたのに、話し出した。更に、お前のせいでD君が辞め、責任感じてないのかと言われた。私は、穏便に行こうと抑えていたが堪忍袋の緒が切れた。近くにいた、D君が私の事を心配そうにして見ている。

私は、店長が言いたい放題いうので、話が間違っていて、そもそもアルバイト全員私達が付き合った日から知っていると言ってやった。店長は急に黙り考え出した。私達が付き合ってからだいぶ経つ。皆に信頼を裏切られていたのは、自分だと気づいたのだろう。ざまあみろと思った。私は更に、皆が言えなかったのは、店長が社内恋愛しているのを知っているやつはクビにすると言ったから、皆黙っていたし脅迫だということも言ってやった。何も言い返せないのか、私の態度が悪いなどと違うことで揚げ足取りはじめ、「そんな態度やったら話にもならん!帰れ!」と言い出した。私は別に、これから先関わりたくないし、嫌いなので「お世話になりました。」とだけ言って帰った。帰る際に、大声でアルバイト責任者の子に、聞いていた話と違うと怒鳴っていた。私とD君が付き合っていたことを知っていたことがバレたアルバイト達、信頼をされていないのは自分だと気づくポンコツ店長、いい気味だった。

 

その日、私の送別会があったのだが。私が本当の事を店長に暴露したこと、私もD君も、焼肉店の人達と関わりたくないと思っていたので、行くのをやめた。連絡を入れようと思ったが、何か聞かれたり、そこでもめるのが嫌だった。送別会の時間になり、連絡が来ているが、とにかく誰とも関わりたくなかったので無視をした。不参加ぐらいの連絡はした方が良かったが、しない方が良かったのだ。

 

今日はここまで^^

ヤバい人達の下で働いていたと思うとゾッとする。

次回は最終!!

結末を楽しみに^^

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2021/11/09 22:47
ナタデココさん、更新お疲れさまです。
未熟な経営者や、周囲の理解を得られないことに悩まれていたのですね。その中で、ナタデココさんの「関わりたくない」という選択はひとつも間違っていませんね。それをきちんと彼氏さんや親御さんに伝えられたのはナタデココさんの強さですね。
次回が最終回とのこと、楽しみにしております。



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