昨日は、妹と姪っ子と出かける予定だった。妹が車で迎えに来てくれるのかと思っていたら、母に車を借りて家まで来いとのことだ。母に車を貸してと言ったら、買い物に行くかもしれないから、嫌だと言われた。

北見名物「赤いサイロ」、旭川銘菓「きばな」、ROYCE「チョコかけポテトチップ」、函館名物ではないと思う「イカイカクッキー」、砂川HORIの北海道おかきバター醤油味、GARAKUのレトルトチキンスープカレー、一幻の海老味噌ラーメン二人前が入った紙袋を提げて、6km先の妹の家まで歩いて行った。

妹に、どこか行きたいところがあるかと聞かれたので「引田城跡」に行きたいと言った。兄は、山城巡りが趣味だ。天霧城にも行きたいが、麓から城跡まで、1時間半かかる。妹思いの兄は、散歩がてら行ける引田城跡を提案した。

妹は、引田にや何もないわと、兄の提案を一顧だにせず却下した。いや、国指定史跡になったばかりの引田城がある。しかし、郷土の歴史に興味の無い妹と一緒に山城跡に行っても、やっぱり何もないと言われそうであり、反論はしないことにした。

ちなみに、兄は、山城巡りを楽しみにし、引田城の沿革について、様々な資料を読み込み、あとは現地だけという準備万端な状態であった。

そんな兄の心を知らず、妹は、うどん屋に行こう、どこか行きたいところあるかと聞いてきた。兄は、6k mの道のりを無駄に歩いてきたのではない。途中、道の駅のインフォメーションコーナーに立ち寄り、ガイドブックを入手してきた。

ページを開き、このうどん屋、かけ大が320円や、ええんとちゃんと言った。写真を見ると、透き通った出汁が黄金色に輝いている。すると、妹は、香川のうどん屋は、どこ行ってもそれくらいの値段やと言って、兄の提案を一顧だにしない。

妹は、三徳が美味しいでと言う。そこは、駐車場が広く、車を停めやすい妹好みの店で、これまで、妹と5回は行っている。うどんも天麩羅も美味しいし、拒否権がなさそうなので、そこでいいと答えた。

うどんを食べ終わったが、山城行きを却下され、時間があるので、ケーキでも作ってやろうかと言ったら、材料費と手間を考えたら買った方が絶対いいわと、兄の提案と趣味は全否定され、ケーキ屋によることになった。

ケーキ屋に着き、兄ちゃん何がいいのと聞かれたので、イチゴのショートかチョコのケーキがいいと答えたら、この店は、ロールケーキが美味しいんでと、ロールケーキを注文することになった。

妹の家に戻り、ダラダラとAmazon primeを見る。このドラマ面白いんでと「学校の給食」を見せられるが、それは、兄のお気に入りのドラマで、欠かさず見ている。姪っ子は、面白くて5回は繰り返して見たそうなので、2回目を見ることにする。

夕飯の時間が近づき、食べたいものあると聞かれる。姪っ子がトンカツが好きと車の中で言っていたので、トンカツにするかと答えた。

すると、兄ちゃん、焼肉に行ってないやろと、まるで、独り者は焼肉屋に行ってはいけないような偏見に満ちた発言をする。

兄は、先週、焼肉キングで食べ放題を堪能してきたばかりだ。兄の行動力を侮ってはいけない。焼肉の気分ではないが、妹の心は決まっているようなので、焼肉でいいと答えた。

焼肉屋で、ウィンナーを注文したら、妹と姪っ子に睨まれた。妹家族の中では、焼肉屋でウィンナーを頼むのは負けであり、家で食べた方が安いそうである。

白いご飯を頼んだ時も、最初からたのむん？と怪訝そうな顔をされた。好きにさせてほしいものである。

昨日一日で、理解が深まったのは、女性はわがままで人の話を聞かないということと、妹の旦那は立派であるということだ。ただ、姪っ子がだんだん、妹に似てきているのが心配である。