長い夜を~ (上)
- カテゴリ:自作小説
- 2021/12/06 00:24:12
片桐は、ミーティングルームに向かいながら、腕にはめたブライトリングの文字盤を見た。ミーティングの開始が予定より、1時間遅れていた。待ちかねという顔をしたディスパッチャーが、気象図を示しながら、フライトプランの説明を始めた。
低気圧から伸びる前線が弧を描くようにして、本州にかかろうとしている。18時以降に羽田から北に向かう便は運休を決定したが、日本海上を進む低気圧の速度が遅く、新千歳に向かう片桐のAMA124便は、1時間遅れで運航が可能との説明だった。
フライトの最終決定は、機長の片桐がしなければいけない。500hpa高層天気図を見ると新千歳空港上空には、-40度の寒気が流れ込んできている。吹雪になり、滑走路の除雪が間に合わなくなると、降りる空港を変えるダイバードの可能性もある。
「1730にテイクオフします。羽田に引き返す可能性があり、燃料は、+70分でセットしてください。それでは、1650に機内でブリーフィングを行いますので、クルーは準備を進めてください。」
苦虫を潰すような顔をしながら、片桐はミーティングルームを出ると、キャリーケースを引きずり、エプロンで駐機しているボーイング787型機に向かった。機長のミッションは、安全の確保が一番だが、それは当然のことで、どれだけ燃料を節約したかが会社に評価される。
航空機の離陸時満載重量の半分近くは燃料の重さだ。乗客より燃料を運んでいるようなものだ。航空法で飛行予定時間に加え、30分の燃料を積載することが義務付けられているが、今回のフライトは70分の燃料を余計に積んだ。燃費が悪くなるのは確実で、天候が悪化し、ダーバードすることになったら、運航することを決定した自分の責任にもつながる。
片桐は、気分を変えようと思った。1989年にエアーオンタリオのフォッカー28型機が不時着したが、直接の原因は、降り続いた雪が翼に積もり、揚力を得ることが出来なかったことだが、事故調査報告書では、出発が遅れ、天候も悪化していて、機長が不機嫌だったことが理由の一つにされている。
NTBS(国家安全運輸委員会)の調査では、大きな事故が起こった時に、機長の身辺調査を行うと、かなりの高確率で直前に家族と喧嘩していたとされている。パフォーマンスを最大限発揮するには、メージャーリーガーと一緒でメンタルの安定が重要になる。
片桐は、気分を変えるために、口ずさみはじめた。
「かに食べに行こう~ 割り切って行こう~ メリケン広場で なぜかそわそわして~」
しかし、パフィーの続きの歌詞が浮かばずに、リズムを変えた。
「とれとれぴちぴち かにりょうり~ 味で夢呼ぶ 味で人呼ぶ 」
片桐は、夕飯をススキノにある『氷雪の門』でタラバガニのコースにすることに決めた。
シップ(飛行機)の操縦席に入り、整備士から機体状況について説明を受け、受領の判断を伝える。操縦席のコンピューターにフライトデータを入力し、CAとブリーフィングを行う。
今日のフライトのCAには、パイロットの間でも評判の斎藤悦子がいた。スチュワーデスと呼ばれた頃、CAのイメージは、ぺったんこの堀ちえみだったが、CAになってからは、ハッピーフライトの綾瀬はるかだ。齋藤悦子は、綾瀬はるかに負けないプロポーションをしている。
海外のエアラインだと、CAに厳格な体重管理を求めていて、エレミーツ航空だと年回3回の体重検査がある。AMAは、それほど厳格ではないが、CAの間では、入社した時の体型を維持することが暗黙の了解になっている。最近の機能的な制服は、ボディーラインがくっきりと出る。片桐は、思わず口ずさんだ。
「とれとれ ぴちぴち かに料理~」
テンションが上がった片桐は、スラストレバーを押し出し、駐機中は停止させていた左エンジンの出力を上げた。ボーディングブリッジが外され、787型機はトーイングカーでエプロンから誘導路に運ばれていく。飛行機はバックできない。そのためか、片桐は車の運転もバックが苦手だった。
誘導路を進み、滑走路端で待機していると、航空管制官から『AMA-124 wind 270 at 10 runway 28 cleared for takeoff』と離陸許可がおりる。今は、自動操縦が大半になってきたが、離陸だけはパイロットが操作する。片桐は、スラストレバーを押し倒した。
副操縦士が、速度を読み上げていく。V1(離陸決心速度)を超え、VR(機首上げ速度)に達した。水平尾翼のエレベータ(昇降舵)を上に倒す。機体後部が押さえつけられ、機種が持ち上がり一気に揚力が増し機体が持ち上がる。
東京湾を南に向けて飛び立ち、半時計回りに旋回しながら上昇を続ける。雨雲を抜けた時に、閃光が走り、機体に振動を感じた。操縦席の警告灯が点滅している。左翼に、雷が落ちた。スイッチを切り、他の警告灯を確認するが、異常はなかった。
包丁使うのダメだったらお雑煮に入れる三つ葉や柚子やかまぼこはどうしよーって
心配したけど、お雑煮は外して考えていいらしいし、昔からの考え方を知っているだけで
実行するかしないかは生活様式が変わっているから、大切なのは ニコニコ笑顔でいることと
怪我や病気をしないようにゆったり過ごすことかな 畳の縁を踏んだらダメよとか
そういうのはお行儀と畳を大事にすることと理にかなってると思います
林真理子さんは凄く資料を集めて書かれていると思うけど、また読んでみたいと思う
作家さんではありませんでした
医学部に入ったのに、もったいないけど、人の命を扱うので、致し方ない。あずさちゃん、昔はいろいろな縁起担ぎがあったらしい。
https://www.homes.co.jp/cont/press/reform/reform_00296/
どうか見られているそうです
いやお風呂には入るけど、洗濯は休むって話でした
あ、昔はお風呂沸かすのも大変だったからね
慣れないと、死体を扱うのは難しそう。豚足やミミガーは苦手。元日はお風呂に入らないのが、昔の風習だったと思う。家事の完全休業日かな。
一番の楽しみは明日のにしん蕎麦なんだ(^O^)
今はお風呂上り 明日洗濯したら元旦はしないからねって言われたから
もふもふパジャマ着替えました
林真理子さんの「アスクレピオスの愛人」読んだらWHOの支給キットにコンドームが入ってることや
レイプされそうになったらおしっこを漏らせばいいとか、医学生の解剖実習では4人に1遺体が
あてがわれて四肢はひとりずつだけど臓器は女子が優先して選べること、あとは産婦人科医が
内診するとき右手を使うのは東大出身で左手は慶応大だとか、へぇ~って思うことが一杯でした
今研修医のメルモさんに裏付けとってるとこ
蕎麦を買うかと言われたけど、却下しました。海老天がなく、質素なうどんになりそうです。
お昼に年越し蕎麦第一弾食べました
さぬどんは年越しうどん?
負けていられません。こたつの上に、みかん、アーモンドチョコ、ハッピーターン、焼きドーナツ、おかきがのってます。
あとカマンベールチーズも食べたよ
ナトリのスルメもピーナッツも、おやつでなくて、パパのお酒のおつまみじゃないかという疑惑が芽生えてきた。
次は、スルメを食べている時に「まて」と言われてしまうでしょう。
ポテチでよくやります 今朝は「一度は食べていただきたい」シリーズのスルメが
止まりませんでした あんまりリビングから離れないのでパパに「ハウス!」と言われました
不二家のアーモンドチョコの袋入を買ったら、止まりません.
打ち立て、茹でたてが美味しさの秘訣なのに、香川にも伊勢うどん派がいるということでしょう.
小説の主人公になれそう
確かに香川にも袋麺買う人がいるって驚きです
下から二人目で、姉が3人います。あずさちゃんと、全然違っていて、冷凍うどんより、茹でている袋麺が美味しいという、変わった味覚を持っていて、車の中で口論になり、明日は、母が袋麺、自分は冷凍うどんに決着しました。スーパーでは、お気に入りの半生麺も買いました.
たくあんの海苔巻きが食べたくなりました(^<^)
以前ドライブしたのは、母の妹で、今回は姉.車の中に、漬物の匂いが充満した。匂いから、たくあんだと思う.
自家製お漬物ならご馳走じゃないですか
京都だとそう簡単に食べれないみたいですよー
素材の味を重視する派ですね。夕飯は炊き込みご飯といいながら、準備の気配がなく、漬物を取りに、おばさんの家にきました.今夜は、お茶づけです。
要するに、イクラ(ロシア語だと魚卵全部を指すんだって)は塩味だけで食べたい派
一度、筋子を買ってきて、醤油漬けを作ったけど、酒と醤油で漬け込んだと思う.イクラは好きだけど、高くて買えない。ニワトリの卵で我慢する。
しょうゆ漬けはお酒っぽくて食べ慣れないです
そうそう、塩いくらをググってしまった。
珍しいっていくらが?しょうゆ漬けじゃなくて塩いくらって言ったから?
珍しい。そのまま、白いご飯にかけて、食べたい.
今のうちに数の子を食べておくのです。大人になるとプリン体が気になって、数の子や干物が食べられなくなります。私は、ビールを飲まないので、プリン体は気にせず、干物が大好きです。
あとはお正月近くなると出てくる加島屋の松前漬けと切り干し大根にも数の子入ってます
前は、数の子を好んでいなかったけど、最近、つぶつぶ、コリコリ感がお気に入りになりつつある。しかし、おかずより、お酒のつまみにいいと思う.
今日はニシンを食べました 大きいから食べでがあって好きです
数の子はそれほど好きじゃないので、お腹が膨らんでない方を選びました
ラッキョウの生産高の一番は鳥取県、シジミは島根県だった。物知りあずさだ。宍道湖には行ったことがあって、ハート形の島とが夕陽が綺麗だとかで、盛り上がっていました。砂丘は、行ったことがないけど、鳥取県自体に、一度も行ったことがない気がしてきた。
島根は宍道湖ってあったよね、シジミは?
鳥取の梨は「二十世紀」。島根の蕎麦は「いずもそば」。鳥取と島根で、他に美味しそうなものが、思い浮かばない。
島と鳥の字が似ているのも、惑わす原因かもしれない。梨が左で、蕎麦が右と覚える。
岡山の上が島根で、広島の上が鳥取だぁ
島根と鳥取の位置関係も怪しいものがあります。
今でも、いばらぎと言ってしまいます。
宇都宮は、栃木の県庁所在地だった。自信がなかったので、ググってしまった。群馬の県庁所在地も高崎か前橋か迷ってしまう。北関東は、苦手です。
宇都宮って言われたら餃子が浮かぶわ
和歌山の南高梅の梅干しが最高級品。梅干しは滅多に買わずに、佃煮や漬物を買ってしまう。おむすびを作らないからかな。栃木は、餃子もあるね。
栃木はいちご
確認してきたら、熊本産だった。紀ノ国屋文左衛門が儲けた和歌山産のミカンもある。海風が美味しい蜜柑にいいみたいだから、海なし県の栃木にはなさそうだ。
おこたの上はまっさら状態の我が家です 栃木のみかんってあるの?
愛媛と静岡しか作ってないと思ってました
箱は、涼しい場所においていて、10個くらい、炬燵の上に置いておくのです。先週は愛媛の蜜柑でしたが、今週は、栃木の蜜柑です。
みかん箱は北側の廊下か、玄関前の踏み台の上に大体乗ってます
みかんは、藤籠に入れて、炬燵に上に置いておくのが我が国の伝統です。一歩も動かずに、ぱくぱくできます。
みんな暖房の効いた部屋から出たくないから
おやつを食べたいけど何もない。そうだ、蜜柑があった。お餅を焼けばいいかな。お醤油と海苔。
白餡にもミルクかな 形はほんと丸めてただつぶした感じの(;´・ω・)
ミルク饅頭のイメージから、皮に牛乳を使っていて白餡。ひよこ饅頭が、丸くなった感じだろうか。
頂き物の箱が中村屋のだったので、月餅を期待して蓋をあけたら
みるくまんじゅうって初めて食べるのでした
胡麻入りのお餅は、珍しいと思う。ゴマ餡だったらあるけど、ゴマ餡は、お饅頭や団子が多い気がする。
あと、ゴマ入りで全種類です
ちょっと塩気がする青のりのお餅が美味しそう。豆も好きだ。小エビのピンク色のお餅も好き。昨日は、鍋焼きうどんにしたので、切り餅を入れました。
それで選ばれた八丈島は鼻高ですね
黒豆入りと、青のりの入ったお餅がきました
焦がさないようにまんべんなくひっくり返して焼くのは私の係です
飛騨牛もあるね。高校の修学旅行で飛騨高山に寄って、みたらし団子を食べた。よく見かけるみたらし団子だった。あのあたりは、五平餅もよくみかける。
竹で川に仕掛けを作ってて捕る方が見てても綺麗
飛騨と言えば飛騨牛っていなかったっけ
あのあたりのみたらしのイメージは伊勢うどんであんまり良くないです
岐阜の美味しいものが浮かばないけど、長良川の鵜飼が有名だから鮎かな。飛騨地方だと、みたらし団子。早起きあずさですね。
岩村城は城下町が昔の雰囲気が残っていて、おすすめ。5つ目は、まだ訪ねていないところも多いから、ずっと空欄。おやすみなさーい。
いつか全部回ってみたいです 今日はもう寝ます
岡山県高梁市の備中松山城、香川の丸亀城、佐野市の金山城、岐阜の岩村城、あとは〜
お城巡りは任せなさい。得意分野だ。
津田梅子さんは、岩倉使節団でアメリカに留学して、クリスチャンになったと思う。一緒に留学したのが、大山捨松さん(女性)。捨松さんは、会津藩士の娘で戊辰戦争で政府軍と戦った気丈夫な女性。津田梅子さんと捨松さんがテニスをしていた時に、元老大山巌(西郷隆盛の従妹)に一目ぼれされるが、捨松さんは、私は賊軍ですからと、ロミオとジュリエットのような心境で断る。大山巌は薩摩弁、捨松さんは会津弁で、二人の会話は全く通じない。やむなく、フランス語で語り合ううちに恋に落ちるというドラマが待っていたのです。そんなエピソードが、会津若松城を訪れた時に、お城の中の展示スペースで大アピールされていました。
ミッション系だから、しているのかな。でも、大学は、生徒の時間がまちまちだから、やっていないような気もする。
青学は高校でもお祈りやってる
上智大学は、イエズス会が作ったと、つい最近知りました。
もしかしたらお姉さんの彼氏の車かも
時々、四谷を通るけど、上智大学の前には、高級車がズラリと並んでいる時がある。ぼろぼろのレガシー君が可哀想になる。
女子大の校門に迎えにきてくれてんの時々想像する
その日によって、黄色だったり真っ赤だったり、いつも派手なの
運転席から、歩道を歩く女性に、乗ってかないと声をかけやすいと思います。
船を接岸するのは左側というルールが書かれていたけど、いつもそうなのかなと、多少疑問に思っている。可愛いこをチェックする目的もあると思う。左ハンドルの外車が好きな人もそうだと思う。
機体の左側にドアがあるのは、キャプテンが「今日の乗客にかわいい子いるかなぁ」って
見やすくするためじゃなかったんですね
キャバクラは、20年ほど前に一度行ったきりですが、小ネタには欠かせません。京都に出張した時に、同僚とふらりと入りましたが、ポッキー1000円、ウーロン茶1000円と次々頼まれ、あげくの果ては、馬鹿な部下がフルーツいいよと言ってしまったので、プリンスメロンの切れ端とオレンジに5000円くらい払わされ、身ぐるみはがされてしまいました。しかし、四角四面の世の中では息が詰まるので、キャバクラに行く人も働いている人もいてこそ、多様性のある社会だと思ってます。
いえ、私は人生の不条理、絶望と信仰をテーマに書き続けています。笑いをとるなど、滅相もありません。ニコタの悲劇作家を目指します。
スズランさん
スッチーさんは大好きです。でも、隙がなさ過ぎてお近づきにはなれそうもありません。コロナで、コーヒーも出なくなったので、寂しいかぎりです。関西人には馴染みのメロディーですね。
どちらかな?とか考えながら読んでたら、
「とれとれ ぴちぴち かに料理~♪」が勝ってしまい頭から離れません笑。
絶対に笑いをとりにきますよね 沖人さん (*≧m≦*)
大切なのは、有り余る時間、すなわち暇人だということです。それと、時間を有効に使うという概念の否定でしょう。小説を考える時間があれば、語学、書道、ピアノの練習、年賀状を書くなどに使った方がはるかに実利的です。世捨て人の趣味です。
あずさちゃん
airplaneの語源は、フランス語のaeroplaneから。ギリシャ語の空気とフランス語の平面からの造語。想像ですが、飛行機という言葉が出来る前は、空飛ぶ船と呼んでいたのでしょう。そこから、shipという言葉が残ったのではないでしょうか。客室のキャビンも船の船室から。タラップを左に付けるのも船の接岸ルールから。機長のキャプテンも船長からみたいです。
すごい。
こんなに詳しくどうやったら書けるのかな?
どうやって調べているのかな?
よく、覚えておりますな。私は、小説も読んだのですが、さっぱり覚えていません。若い頃読んだ本の粗筋をほとんど覚えていません。小学生くらいから、老化が始まっていたんだと思います。だけど、食べたものは忘れません。まんばのけんちゃんを食べたいです。
そうなのです。イケていないおっさんばかり主人公にしたら、読者に見放されてしまいます。今回の主人公は、グッドラックのパイロット役、木村拓哉をイメージして執筆しました。
パイロットさんが主役とは、
今までの路線とは違うものを期待しちゃいますよ~!
昔、トワイライトゾーンという映画の中で、飛行機の翼に死神が乗って、嵐の中、稲妻が光るシーンがありました。しかし、どんな話だったか、全く思い出せません。
また後で来ます。
スバルの前身は、中島製作所。戦時中に、隼のような名機を作っていた世界有数の航空機メーカーです。後ろ向きに飛行機が飛ぶことはありません。スバルは、バックすることを考えない車づくりが伝統なのでしょう。