Nicotto Town


うみきょんの どこにもあってここにいない


きらきら、謹賀新年

仮想タウンでキラキラを集めました。

2022/01/01
キラキラ
集めた場所 個数
ショップ広場 10
ペット海浜公園 5

新年あけましておめでとうございます。

 昨日のこと、いや、去年のことを少し。年末の大晦日までバイトで忙しかったので、頭が切り替わるどころか、疲れてぼんやりとしていた。午前中に帰って来て、その足で正月に向けての買い物へ。帰って来て大掃除、いや時間が短かったので掃除ぐらいをして、年越し蕎麦を食べた。
 一昨年、JAで見つけた新潟のへぎそばの乾麺だ。その一昨年は年末で早じまいしていて買うことができなかった。で去年、十二月二十七日にちょうどそこを通る用事があったので見てみたら、同じものがあったので買った。布乃利(海藻)が入った蕎麦だそうだ。乾麺だが、コシがあって、美味しかった。香りのようなものもやさしい感じがした。
 食べたのが午後一〇時過ぎだったか。うたた寝して、目を覚ましたらもう年が明けていた。〇時二〇分。除夜の鐘を聞かなかったなと淋しく思う。家の近くのお寺の鐘、窓を開けたり、玄関を開けると聞こえるのだけれども。いや、まだ聞こえるかもしれない。けれども眠かった。本格的に眠りに入った。
 このところ…一年ぐらいだろうか、不眠気味だったが、この時はよく眠ることができた。身体が疲れていたせいもあるだろう。起きたら5時くらい。
 恒例の初日の出をベランダに拝みにゆくにはまだ時間がある。だが、まだお雑煮を作っていなかったので、その前に作ることにした。
 こんなふうに、頭がすこしずつ切り替わってゆくのだろうか。まだ疲れていた。けれども掃除の最中も、頂いた詩集などの整理していたこともあり、なんとなく移行していたのだろう。いや、小さな積み重ねで変わってゆくのだ。
 お雑煮を作っている途中で六時三〇分過ぎた。日の出は六時五〇分頃だが、あたりはもう明るいはず。急いで上着を着てベランダに出た。もう明るい。大晦日は少し雪も降ったし、天気が不安だったが、ここ何年かではめずらしいほど、雲がほとんどなく晴れている。こんなに寒かったっけ。指がかじかむ。毎年、初日の出を見ているのに、どこから上るのか、正確な位置がいつもわからない。そしてベランダのどこから写真を撮っているのか。西には富士山もはっきりと見えていた。ベランダからだと、近くのケヤキの後ろに入ってしまって、すこし見えにくいのだが。このケヤキは十年前には、もうすこし小さかったか、ともかく富士山をみるのに遮るような大きさではなかった。だから、以前はもっと富士山がよく見えたのだが、仕方ない。ケヤキの生長を感じられることに感慨すらあった。勝手なもので、これがビルやマンションなら別の気持ちになるのだろう。
 まだ日の出まで少し時間があったので、渡り廊下のほうからも富士山をみにいった。うっすら朝焼けに染まった山がいとしい。こうしたことをしているうちに、いつもの正月、いくぶん非日常な時間がわたしにやってくるのだろう。
 六時五〇分になったが、うちのマンションからはまだ日の出は見えない。あと数分、この待ち焦がれる感じが心地よい。手にした缶チューハイを飲む。これも例年だ。
 東の空の地平線近くにかかる雲が日に照らされて明るくなっている、でもまだ見えない。いや、そのあとにすぐに出現した。雲のほとんどない、うすい青の空に。今年はあまりにも晴天すぎて、初日の出がまぶしく、写真だと、光りすぎてしまい、なかなか撮ることがむずかしかった。鴨が飛んでゆく。たぶんムクドリの群れ、そしておそらく鷺も。今年はいつもより鳥たちが多く見られたように思う。手がかじかむ。玄関を出て、通路の東端からも初日の出を眺める。そして西の富士も。こちらのほうがケヤキに遮られることなく見えるから。やはりくっきりと見えている。
 七時丁度に、近くのお寺の鐘が鳴った。大晦日に除夜の鐘を鳴らしていたお寺の鐘だ。以前は毎朝六時に鳴っていたのだが、数年前から七時になった。それと前後しての正月、例年、三が日にはお寺の鐘を参詣者が撞いてよかったので、目当てに出かけたら、近隣住民からの苦情があったとのことで、できなくなっていたことがあった。朝の鐘が七時になったのもそのことと関係があるのだろう。それらのことを淋しく思ったものだ。だが、この七時の鐘は、勝手なもので、初日の出の時間だったこともあって、なにかが重なっておめでたい感じがした。大晦日に除夜の鐘を聞くことが出来なかったから、その代わりになったなとも思った。また鐘が鳴った。ゴオオン。冷たい空に音がよくひびく。ムクドリがまた群れをなして飛んでいった。
 初日の出はのぼりきってしまうと、スマホのカメラだともうどんなに補正をしても空以外が光の球たちだらけになってしまい、具合がよくない。それにスマホの画面しか見ないようにしているが、それでも太陽に向けてしまっているのだろう。目がチカチカしてきた。時刻は七時十分。もうすこし太陽が昇るのを見ていたい気もしたが、この辺でやめることにする。この引き際で心残りに思うのも例年どおりだなとぼんやりと思う。
 今年はそのあとで、またお雑煮作りを再開したのが例年と違うところ。そういえば朝も五時に起きて、買い忘れた椎茸をもとめてコンビニに出かけたのが、新しいことだった。こんなふうに、ささいな新しいこと、いつも通りのこと、まぜながら、正月を感じてゆく、いや、もう感じているのだった。

いつも読んでくださってありがとうございます。
本年がよい年でありますように、お祈りもうしあげます。




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