1504番:アルト・ハイデルベルク(110の上)
- カテゴリ:日記
- 2022/01/11 21:54:51
アルト・ハイデルベルク(110)
————————————【110】——————————————————
Lutz:Um vier Nachmittags kommen wir nach Frankfurt. Ich
gehe in den Wartessal, um eine Flasche Selters zu trinken,
da sitzt Se. Durchlaucht !
Schölermann:(erschreckt) Wo ?
Lutz:Im Wartessal ! Neben diesem Doktor ! Se. Durchlaucht trinkt
Bier ! Hält in der Hand ohne Handschuh ein fettiges Papier
mit sogenannten Frankfurter Würsten.
Schölermann:—Ach !—
Lutz:—ißt davon !
Schölermann:(total perplex) Ja—
Lutz:Es rennen Leute vorbei, stoßen an Sr. Duechlaucht Stuhl,
setzen sich an denselben Tisch, machen Lärm—da hör' ich
diesen Doktor schreien. » Kellner ! noch zwei ! «
————————————— (訳) ————————————————
ルッツ:午後4時に、私たちはフランクフルトに着いたんだ.私は
1本炭酸水を飲むために、待合室に行ったんだ.
何とそこには殿下が座っていらっしゃる!
シェーラーマン:(びっくりして)どこにですか?
ルッツ:待合室にだよ.あの博士の隣にだ! 殿下は手袋もはめずに
ビールを飲んでおられた. 手にはあのフランクフルトソー
セージというものを包んだ油だらけの紙を持っておいでなのだ.
シェーラーマン:—何と!—
ルッツ:—その汚れた紙の中を召し上がられていた !
シェーラーマン:(すっかりうろたえて) そうでしたか—
ルッツ:人がみんなそのそばを突き刺さんばかりに走っていくのだ.
殿下の椅子にぶつかる者もいた.同じテーブルに着く者ども
いた.騒ぎ立てる者どももな—そこへもってきて、あの
博士が叫ぶんだ.「ボーイさん、ビールあと2杯!」とな.
—————————————《語彙》———————————————
der Wartessal [ヴァルテザール](変E) (大きな駅などの) 待合室
die Flasche (Nタイプ) 瓶
eine Flasche Bier ビール1本、eine Flasche Wein ワイン1本
Selters:Selterswasser (炭酸入りミネラルウォーター) (北ドイツ)
erschreckt:(3単現) <erschrecken (自)驚く、どきっとする
3変化:erschrecken、erschrak、erschrocken
尚、(3単現)の形はerschrickt もあり、こちらが標準なので
こちらで覚えましょう.Er erschrickt./ Du erschrickst.
der Handschuh (Eタイプ) 手袋
手袋をはめている:Handschue tragen
手袋をはめる:Handschue anziehen
手袋を脱ぐ:Handschue ausziehen
fettig (形) 油で汚れた [ここではPapier が中性単数のため
混合中性4格語尾 es を伴う]
sogenannt (形) いわゆる
Frankfurter (形) フランクフルトの [格語尾はつきません]
die Wurst ソーセージ [女性名詞ながら強変化、変Eタイプ]
die Wurst..... die Würste
der Wurst......der Würste
der Wurst......den Würsten
die Wurst......die Würste
ißt (3単現、新綴りはisst) <essen (他) 食べる / (自) 食事をする
essen 3変化:essen, aß, gegessen
davon:ここでは von dem fettigen Papier
rennen (自) 走る、駆ける (他) 突き刺す
vorbei (副) 通り過ぎて
辞書不掲載でしたが、ここではvorbei /rennen という分離動詞と
考えてもよいでしょう.
es:これがあるためrennen は他動詞.そうなると、人々を突き刺す
というのは常識的に不可.よってLeute が主語で、es がA格.
ちなみにes はN格G格D格A格の順でes, seiner, ihm, es
さて、そのes が指すものは何か?具体的に描かれておりません.
ここでは、「その状況を」指していると考えましょう.
殿下がフランクフルトを召されているその状況で、そのそばを
人々が突き刺すようにそばを駆けてゆく、という感じだと思います.
(文法欄でもう一度見てみましょう.
stoßen (他)[Aを] 突く、突き刺す
(自) (an を) 突く、突き刺す
(an に) ぶつかる、衝突する
3変化:stoßen…stieß…gestoßen
der Lärm (単ノミ) 騒音
110の下につづく