この半年
- カテゴリ:日記
- 2022/01/20 23:01:07
たまに、今、人生が動いている、と思うことがある。
この半年がそんな感じだった。
母が帯状疱疹になって、すぐに父がベッドから落ちて骨折して、入院したら誤嚥性肺炎になって、同じ日に誤嚥性肺炎になった叔父は亡くなって、父は生き延びて、良かったねと言っていたら家族で新型コロナにかかって、私は肺炎まで進んだ。と言っても初期だけど。
10日ほぼ寝たきりだったら近所の公園に行くだけで精いっぱいで、テレビ体操は11月頃まで続けた。(10月に男性もモデルをやるようになったのにはちょっと感動した。男女平等だね)
公園を1周できるようになって、何とか2周しても心臓が発作みたいに変な動きをしなくなって、それから子供らとシャトルランをするようになった。
リングフィットもできるようになって、運動の習慣のせいか今はコロナ前より肩こりが減った。
母の世話と、父の入院と退院の手続きなんかで、10,11月はほとんど毎週実家に通った。
新宿駅のお気に入りの喫茶店兼一杯飲み屋、BERGに寄り道するのがひそかな楽しみで、ちょっと太った。
父は導尿が必要で、私も朝晩尿管を刺したりして、父のしもの世話も、子供の世話とそんなに変わらないけど、父はそうじゃないんだろうなと思ったりした。
12月はあんこ屋にテレビの取材が来たし、ケーキ屋もクリスマス商戦でてんやわんやだった。
私、事務だよね? と首をかしげるほど店の手伝いとか、ラベル貼りなんかをしていた。
ケーキ屋は言わずもがな。
会社に行く前の早朝、ケーキ屋でイチゴを刻んだら、指が赤紫に染まって昼過ぎまで匂いが取れなかった。
うん、このころやっと匂いがわかるようになってきた。
新型コロナの後遺症で、ゴマ関係の匂いがなぜかキャベツが腐ったような匂いに感じてしまうようになって、中華餡の日は結構大変だったのだ。
今年は、大好きなきんもくせいの香りも、ほんのかすかにしかわからなかった。
そういえば、10月から11月にかけてものすごい勢いで髪の毛が抜けた。
これも新型コロナの後遺症である。
手が真っ黒になるので、髪の毛を洗うのがためらわれた。
風呂の排水溝がすぐに詰まるので、本当に困った。
ちょうど母が「髪の毛が薄くなったから」とウィッグを買ったのを見たが、10万もすると聞いて「私の職場、両方とも帽子をかぶるから、ま、そのままでいいだろ」と思ったりした。
その間はとてもじゃないけれど散髪には行く気になれなかったので、今日まで切らなかったら、山姥のようになった。
さすがに今日、切ってきたが、黒髪ばかり脱毛して白髪だけ残ってないか?
洗髪の時、手は髪の毛で真っ黒になったが、あの中に白髪なんてほぼなかったんだけど…。
30日まで会社があって、帰ってからと31日の午前中におせちを作って、実家に行った。
元旦礼拝に父を連れていくためだ。
ものすごく久々に妹も来ると知り、来なくてもよかったかなと思ったけど、妹も10年ぶりくらいに教会に行ったし、ほかの家族も協会に合流してくれたので、父はすごく喜んでいた。
自力で尿が出るようになったのも、すごくよかった。
11月に実家の父が退院したと思ったら、12月に旦那の父が入院した。
肺炎で、最初は1週間くらいの入院と聞いていたのに、集中治療室に入ったり、持病の腎臓病がひどくなって透析を受けたり、それで自信がなくなった父を慰めたりと、こちらも結構大変だった。
こちらのお母さんはうちの方とは違い、ものすごくおろおろしていたり、後悔していたのが印象的だった。
うちの方は、(美しい表現をすれば)平時より困難にぶち当たった時の方が輝くので。
旦那の父は、もうすぐ退院できる、というか、病床を増やすために退院させられるらしい。
何とか杖をついて歩く訓練を始められたというので、良くなってきてもいるようだ。
この週末は介護ベッドを入れられるようにタンスを移動しに行き、次の木曜日に介護用品の搬入をする予定。
今日は実家にも行かなかったので、午前中は買い出しとか洗濯掃除とか料理の下ごしらえをして、2つ先の駅まで歩いた。
スーパー銭湯に行こうと思ったが、その前に髪の毛を切ろうと思い立って、初めての店に入った。
そこはカット専門の店で、シャンプー台もないが、大きなチェーン店というわけでもないようで、店員さんは二人きり。
11カットとそんなに違わない料金なのに丁寧で、かなり満足した。
風呂につかる時間はそんなになかったのに、風呂の中で腹式呼吸(呼吸法のやつ)をしたら手足がジンジンするほど熱が回って、のぼせた。
たった5分でのぼせるとは、腹式呼吸は恐ろしい。
4月から長男が家を出るんだな、と思っていたが、三男も週末以外実家に行くことになるかもしれない。
人生ってどんどん変わっていくから、侮れない。
だけど、こういう時に生きているなって思うのだ。
世代交代…そういうのもあるのかもしれませんね。
うちも長男が就職と同時に彼女と暮らし始めると…私も一つ上の世代に入るみたいです。
いとことも会ってそんな話をしながら、世代が変わっていくんだなと感じた年でした。