Nicotto Town



猫の濡れ

猫を飼っている。

外に出て気ままに過ごすと帰ってくる猫だ。
この頃はとげとげの草の実をつけてくることが多い。
今日も新聞の集金に応対していたら「にゃー」と鳴きながら帰ってきた。

「おや、お帰り」となでると、草の実がたっぷりついている。
それとともに、顔の右側が濡れている。
なんだ?雨も降っていないけど、どこで濡れたんだろう。

と思いつつも大して気にしていなかったが、家に入った猫を見て、子供が「うわ」と騒いでいる。
よく見ると、眉間に血がたらり。
だけど、顔の右の濡れは血ではない。

どうやらよだれだ。

ということは、けんかになって、噛みつかれでもしたのか?

久々に風呂に入れる。
洗い場で適温のシャワー2おかけると、動かなくなるのでちょっと面白い。
気持ちいいからリラックスしているのではなく、緊張して固まっているのだ。
シャンプーを泡立てると迷惑そうにするが、お利口だねえと猫なで声を立てながら容赦なく手を動かしていく。
そのあとのシャワーになると、さすがに硬直も解けてしまい、するすると逃げ出す。
もちろん風呂場のとは占めてあるので、風呂おけの縁に飛び乗るのがせいぜいだが、そこはやめてほしい。
君にシャワーをかけると、シャンプー混じりの湯が浴槽に入ってしまうじゃないか。
下ろしてもすぐ上ってしまうので、面倒になってシャワーをかけ、適当なタイミングでまた下ろす。
上半身は我慢しているが、お尻や腹にかけられるのはいやらしい。
何とか泡を払って、呼び出しボタンを押し、子供に託す。
これでゆっくり風呂に浸かれる。
と思うのは数分のみ。
どんどん熱くなって、風呂を出たくなる。
のだが、脱衣所からはドライヤーをかける音。

のぼせる寸前までいった。

こういう日、彼は誰かの布団の上で念入りに毛づくろいをする。
猫の濡れを吸った布団も、翌朝にシミが残ることはない。
だが、なんとなく重くなっている。

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2022/01/30 22:21
こきりこさん
眉間の血は、たぶんひっかかれた傷です。
天下御免の向こう傷、というやつです^^;
残念ながら、顔はシャワーでなく、自分でぺろぺろさせるだけです。

確かに猫がいると、うちのように外飼いでも、家族旅行の時は悩みますね。
でも人間を育てるより面倒なことはありませんから…。
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2022/01/30 09:26
眉間の血はケガでしたか? 洗ったら痛がりませんでしたか?

犬や猫と暮らす生活をしたいのですが、いざ飼うと世話が面倒になって
結局そのペットを愛せなくなりそうです。



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