Nicotto Town



南の魔女クレア111


クレアはアルガーがドラゴンと出かけている間は度ピンクの館に優雅なドレスを来ておいしいお菓子と飲み物を用意されてとどまっている様にと何とクレアから見ると子供のアルガーにきつく言われて更にアルガーの妹がクレアの面倒を見るという名目の見張りがついたのには驚きました。

子どもなのに発想がボルアートと変わらないのである。おいしいお菓子と飲み物と優雅な環境を与えて置けば其処に女はとどまっている物だと決めつけて毎日参謀会議とドラゴンに乗っての偵察とでぐったりして帰って来て子どもなのに目の下に一人前にクマなどが出来かかっています。

余りに馬鹿げているのでクレアはアルガーにクレアが考えた案を提案したのかと聞いてみました。
アルガーは余程参謀に参加している連中の間で手詰まりだったのかハッとするとまた馬を走らせて行ってしまった。

此の分だとクレアが一生懸命考えた案は言ってなかったのだろうとクレアは思いため息がでました。
其れよりもクレアを戦列に入れた方が更に参謀会議の時点でクレアを入れるとクレアの持っている能力をどう使うのかも直ぐに其の場で解って戦闘方法を見直す事が出来てよりベターな案が見つかるかもしれないとクレアは思うのでした。

ドラゴンは頼まれた事で自分が納得した事しか人間には干渉しません。
クレアが案を出せば其れをドラゴンが納得すれば彼は火を噴く事も出来るのです。

しかし其れはドラゴンが単体で人間に向かって火を噴く事は彼の人間の世界に過干渉はしないと言うのに反するだろう。

クレアが乗っていれば其れをするかもしれないがクレア自身がそんな恐ろしい事はしたくないのです。
あくまでもクレアが安全な所に居るという前提でした。

其の日アルガーはクレアが寝てから帰って来てまた次の日はクレアが朝食の為に下に降りてきた時はいませんでした。

例の優雅な朝食の後にクレアは庭を散歩している時にアルガーが数人の軍服を着た人達とクレアを探していたのか走って来ました。

そして改めてクレアを入れて話し合いたいと言うのです。

其の中の一人の若い青年がクレアがドラゴンに乗って真上から大型戦艦を撃破してくれるのか?と言う様な事をきいてきました。
クレアは其の専門用語を使った言葉が理解できなかったので首をかしげました。
アルガーが其れを察知して直ぐに全員を度ピンクの館の応接間仕様の部屋に案内して改めて話し合いをする事になりました。
其の青年と中年の妙に偉そうな服と態度の叔父さんともう一人神経質そうな叔父さんが色々言うのをアルガーが簡単な言葉に変えて説明をしました。

様はクレアのドラゴンに乗って真上から攻撃する案は良い案だと思うと彼らが言っている所までは理解するとクレアがすかさず言いました。

其れは彼らの射程距離に入る前に3艘とも沈めなければならないので1艘、或いは2艘は元灯台があった処の大砲で沈める事が出来たとしての3艘が横並びにやって来たとすると3艘をあの場所から3艘とも射程距離に入る前に沈めるのは難しいから少なくとも1艘、良くて2艘は其の前に沈めて置く必要がある事と前からの攻撃で彼らの矢と大砲の攻撃が出来ない高さからの攻撃が一番効果的だとおもうとクレアが言いました。

一同は其れに賛同しました。
次からが問題でした。
クレアの案は鉄の玉でしたが其れだと甲板に穴をあけるだけで船を沈めるまでは何十個もの鉄の玉を上から落とさなければならないと難しい計算の数字を色々言っているが要はアルガーの説明によるとドラゴンが其れだと何往復もしなければならないので大型艦船を鎮めるのは難しいと言うので却下で其の代わりに「火炎飽」すなわち「火薬玉」を落として船の甲板に付く頃に火薬玉が爆破すると言う方がより確実に船を沈める事が出来ると言う事で其れをクレアがしてくれるのかを聞きに来たと言う事でした。

クレアは目をぱちくりさせながら「そんな怖い事は出来ない」と言って「はっきりと断る」と言いました。

ドラゴンが首を縦に振ってそら言った通りだろう。と彼らを見て言いました。
若い青年がきちんと火薬玉の使い方はマニュアルが出来ていて訓練をすれば誰もが出来る様に成るとマニュアル本を出して其の取り扱い説明と訓練の方法を説明し始めました。

此れしか其の船が君の言った通りに彼らの射程内に入る前に沈める方法が無いと言う事を言いながら必死にマニュアルのページを開きながら新兵も此のやり方でかやく方が使える様になって火薬飽で大砲を撃てる様になって行くと説明している様です。

クレアは其れは違うと言いました。
私の最初の夫との出会いは彼が士官学校に居た時で私がパーティの後に演習場に迷い込んだ時に彼は次の日は大砲の訓練で鉄の玉に押しつぶされていたと言ったので鉄の玉を大砲で撃つのだとクレアは説明しました。
すると彼は其れは士官学校の演習の時の訓練で訓練では殆どが鉄の玉を使うが最終的には火薬玉を入れて射程的に近づいた時に火薬が爆発する様に士官学校の卒業時にはなっているはずだと言うのです。

クレアはそんなのは聞いてないと言って取り合わない態度を露骨に出しました。

こうなったら何を言っても無駄だとドラゴンが言うしアルガーも其れに同意しましたが其の青年は必死に唾を飛ばしてクレアに丁寧に出来るまできちんと訓練をするからやって欲しいと説得をしています。
何でも火薬玉には導火線と言う紐が付いていて花火の説明をし始めて花火も同じ原理だと言って花火は兵士で無くても花火を上げる事が出来るのとおんなじで訓練をすればとクレアに説得をしました。

クレアは私じゃなくてアルガーがすれば良いじゃないと言いました。
アルガーはドラゴンが乗せて行くだけならするが戦闘となると魔女に使えると言う理念があるので出来ないと断られたと言いました。

クレアは其れなら私よりより成功率の高いアルガーをドラゴンに乗せた方がより船を沈める確率が高いでしょうと言いました。

そしてクレアがドラゴンを説得すると言う方が船を沈める確率が高いと言いました。
其れにはみんな納得をしましたが果たしてドラゴンがクレアの説得に応じてくれるのかとドラゴンとクレアを交互に見ました。

クレアは頭の良いドラゴンなら此の闘いの大儀が解るはずだわ。
兵法の基本中の基本は距離を取った大砲で相手の国を最初に戦闘不能になる様に打ち込んで粉々にしてから兵を大量に送り込んで其の国を壊滅させるのが基本中の王道の作戦よ。

アルガーを始め男達はクレアの口から兵法が出てきてびっくりしました。
クレアはキリアマリ軍は其れを行おうとしている事、そして其れが成功すると此の国の人達は殆ど殺されてしまう事。
此の国は偉大な魔女が命を賭して守ろうとしている国で其の魔女の偉大な理念を守っている大勢の人々があの残忍でモゾリアナ国で悪行の限りを行っているキリアマリ人のキリアマリ国によって其の偉大な魔女の願いも空しく今滅びようとしているのを貴女は唯見ているつもり?
もし其の火薬玉を上から投げ付ける作戦が正しいのならより成功するのはクレアがやるよりアルガーの方が成功率が高いと思わない?大儀は此の国の人々を助ける事に在ると思わない?だったら成功する確率の高い人を乗せた方が良いでしょう?と言いました。





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