ジュンチャンと世界を巡る 第85回はフィジー
- カテゴリ:レジャー/旅行
- 2022/03/11 06:42:43
「メラネシア」には、パプアニューギニア、フィジー、ソロモン諸島、バヌアツ、フランス領ニューカレドニアなどの国がありますが、今回はフィジーを取り上げまず。(地球の歩き方)
フィジーはイギリス連邦加盟国に加盟していて首都はビティレブ島のスバ、南太平洋のフィジー諸島と北500km程離れた保護領のロツマ島に位置する群島国家で、300余の火山島と珊瑚礁からなり、西にバヌアツ、東にトンガ、北にツバルがあります。
国名の由来には諸説ありますが、フィジーの最大の島であるビティレブ島(Viti Levu Island)の「ビティ(Viti)」をヨーロッパから来た宣教師が「フィジー(Fiji)」と発音したという説が有力です。
フィジーの住民は、先住民であるフィジー系と、イギリスが植民地時代に強制入植させた新しい住民であるインド系が多数を占め、リトル・インディアの様相を呈しています。
宗教はキリスト教が64.7%、ヒンドゥー教が27.9%、イスラム教が6.3%、その他0.6]%です。
歴史ですが、伝説によるとフィジーに人が住み始めたのは約8000年前、メラネシアンがカヌーでビティレブ島西海岸のヴダ岬に上陸したのが始まりであるとされています。
フィジー最古の都であるヴィセイセイはルーツナソバソバ によって造営され、その後トンガ人が移り住むことでポリネシア文化の影響を受けました。
大航海時代以後ですが、1643年にオランダのタスマンが北部に上陸、1774年にイギリス人航海家のクックが南部に上陸、1874年にイギリスの植民地となりました。
1879年から1916年まで、イギリスは砂糖のプランテーションのため大勢のインド人契約労働者をフィジーに移民させ、その多くはフィジーに定住してフィジー社会を劇的に変化させ、リトル・インディア誕生となったのです。
1970年に英連邦王国として独立し、ロツマ島を保護領とします。
1987年10月、ロツマ島出身の空手家で王位を自称していたヘンリー・ギブソンが移住先のニュージーランドでロツマ共和国の独立を宣言するが、同年12月に鎮圧されました。
以後、クーデターやイギリス連邦離脱や加盟を繰り返し、政治的には大変苦労をしている国です。
地理ですが、フィジーには300以上の島があり、その大半は小島で占められ、しかも全島が熱帯雨林気候となっており年中高温多雨ですが、南東貿易風の影響下にはいる5月〜11月は降雨も少なくなります。
経済ですが、主に農業や衣料や観光で成り立っていて、観光で得る収入は2億7000万ドルにのぼり、耕地面積は26万haあります。
全人口は90万ほどですが、農業に従事する人は13万人、貿易は大幅な輸入超過で、輸出品は野菜や果物、アメリカで人気の高いフィジーウォーター、砂糖、マホガニー、パルプ、衣料品、コプラ、ココナッツ石鹸、食料品などです。
サトウキビ栽培は19世紀にヨーロッパ人が島にやって来たときに始まりました。
ここから観光に入ります。
まず、小さな港町レブカです。
南太平洋のほぼ中央部に位置することから「南太平洋の十字路」とも呼ばれるフィジー、レブカは首都スバのあるビチレブ島の東約20km沖合のオバラウ島にあり、かつてはフィジーの首都でした。
ココナツとマンゴーの木々に囲まれた浜辺の村だったレブカが変貌を遂げるのは、貿易の拠点として欧米の商人らによって開拓された19世紀初頭のことで、1874年にイギリスの保護領となり、その首都になると、コロニアル建築が次々に建てられていきました。
しかし、背後に山が迫った狭く小さな地であったため、1882年にはスバに遷都、わずか8年という短期間に発展し、やがて時代に取り残されたレブカには、当時の建物がほぼそのまま残されています。
ビーチ・ストリートに並ぶ木造平屋の家々、旧町議会のレブカ・タウン・カウンシル、石造の時計塔が目を惹くセイクリッド・ハート教会、フィジー最古のホテルであるロイヤル・ホテル、フィジー初のレブカ・パブリック・スクールなど、19世紀後半の佇まいが町の歴史を伝えています。
次に「ビセイセイ村」です。
ナンディ国際空港に午前中に到着した観光客たちが、午後のホテルのチェックインまでの間に半日観光を希望した場合、必ず訪れる観光のスポットに「ビセイセイ村」があります。
「ビセイセイ村」は、ナンディ国際空港からナンデイ湾にそってクイーンズ・ロードを、北に約10km行った、ブンダ・ポイントの手前の海岸にそった所に位置しています。
この「ビセイセイ村」は、大昔に最初のフィジアンの祖先が上陸した地としてされ、フィジアンの起源の村として絶大な力を持って来ていて、村内にはかっての大酋長たちの大きなお墓がたくさん残っており、。フィジーの歴代の政界人にもこの村出身の方がたくさんおられました。
2011年に亡くなった前フィジー大統領イロイロ氏もこの村出身で、お墓も村内にあります。
最後に、タベウニ島です。
タベウニ島は東部地域に位置するフィジーで3番目に大きな島で、ガーデン・アイランドとも呼ばれる、大自然に囲まれた島です。
その昔、タベウニ島には日付変更線が走っており、同じ島の中に「昨日」と「今日」が同時に存在していた時代がありましたが、島内では今でもその跡地を見る事ができます。
その他にも、タベウニ島でしか育たないといわれ、多くの神話をもつ幻の花「タンギモウジア」の咲く湖や、美しい「ボウマの滝」など、見どころ満載の島です。
次回もメラネシアの国々を個別に紹介しますので、引き続き気楽に遊びに来てください。( ^)o(^ )(ジュンチャン)