Nicotto Town


みっちょん恋愛の詩


桜花


桜並木を歩きながら
桜はね、散り際まで花を落とさないんだよ  
あなたは言った
今はどうだろう
ここにあなたはいない


何度通った道だろう
あなたと片寄あって
今歩くこの道を
なぜ一人なんだろう
風景は変わらないのに


風に散りゆく花びらが
その答えを知っていても
何も教えてくれない
一人で見つけなさいと言わんばかりに
その木から散り落ちて行く


すれ違い
それだったのか
いつしかふたりの中に入り込んだ一筋の風が 
強くなっていったのかもしれない
春を遠くで待つ白い風が


あなたの上着の右のポケットに
私のひたりてを入れて
そんな暖かさが嬉しかった
まだ花の季節は遠いけど
そこだけは春が来ていた


あなたの手の温もりも
あなたの笑顔も
今はどこにもない
行く春を思いながら
あなたの行方を
去った季節の中に振り返りながら

アバター
2022/03/30 11:35
セカンドさん
そうですね。桜並木は もうすぐ 終わる

ふたりの愛もそうだったのでしょうか。
咲く桜 散る桜
風にその身を託しながら、道を霞ませているのでしょうね。
アバター
2022/03/30 01:21
独り
花冷えの桜並木を歩く

満開の桜の花びらが
今日は冷たい雪に見える

どんよりとした

空は青く澄んでいなければいけない
花はピンクに明るく染まってなければいけない

花冷えの桜並木を歩く
独りで

寂しくなんかない
あなたがいなくても

なんて強がりを言ってもダメ
景色が涙で潤んでくる

寒くなんかない
あなたの温もりが無くても

でも暖かな言葉が欲しい
でも暖かな手を繋ぎたい

花冷えの中を独り歩く
桜並木がもうすぐ終わる

春風が冷たい
暖かさは無いままだ

桜並木が
もうすぐ

終わる







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