Nicotto Town



終わりと始まり

朝の通勤で桜が満開だ

しかし風にあおられても桜吹雪の舞う様子はない
道の上の花びらもそれほどではない
まだしっかりと花びらがくっついているのだろうか

それが帰りの通勤では桜が散り始めていいる
桜吹雪は感じないが道端に花びらが落ちて、木々にも花びらが落ちた根元の赤いがくが目立つ
朝と夕で風景の違いを感じる

このまま桜が終わっていくが次はワラビの季節だ
桜が終わってからGWまでがワラビの取れる時期
昔はワラビを摘むのが好きでよく採っていた
採るのが目的で面倒なあく抜きを避けて自分では食べずに人に配る
人と一緒に採りに行くとワラビ職人と言われていた

ワラビは他の草とは違い少しくすんだ色をしている
その年のワラビを採りに行く最初の日にその色の感覚を思い出す
するとワラビが浮いて見える
私はそれをワラビの目になると表現する
慣れてない人には足元にあっても目に入らないようだ
よくどこにあるのかと聞かれてその人の足元に手を伸ばし、ここにあると言ったものだ

もう何年もワラビ採りには行っていない
採れる場所を開拓するのが難しい
昔採った場所は今でも健在なのだろうか




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