新潟に行く
- カテゴリ:日記
- 2022/06/05 21:48:15
前にも書いたかもしれないが、父は10年位前から認知症で、首を骨折したり、腰を骨折したりしての入院生活のせいで体が衰えてしまい、何とか自力でトイレには行けるがおむつをつけ、風呂はデイサービスが頼り、外出は車いす生活である。
それでもクリスチャンのせいか何にでも感謝し、日に数十回もありがとう! 感謝します! と繰り返す楽しげな老人である。
数年前までは足腰もしっかりしていたし、認知症の進行を遅らせる治療のおかげで認知症の勉強会に呼ばれて話をしたりしていたし、故郷の新潟にも年に2回くらい行っていた。
だが、最初の骨折が治ってさあ、というときに新型コロナウィルスが流行りだし、そのあとは体の具合も悪くなった。
母は愚痴を言いつつも、最後にもう一度故郷を見せてやりたいとも言っていた。
そして先月、新型コロナウィルスがかなり小康状態になったことから、新潟に連れていきたいので、行ける時に一緒に来てくれないかとの打診が来た。
私も数度同行している。
いつも高速バスで行くのだ。
ありがたいことに数駅先に新潟行きの高速バスが止まる場所があるので、そこから乗る。
だけど今まで車いすでのバス移動は経験がなかったし、と考えて、旦那と息子を運転手にして移動することにした。
自宅に車があっても、私は運転できないのでそれを使うことに思いが至らなかったのだ。
いやはや。
土曜日の休みをもぎ取り、金曜日に仕事が終わってから実家に移動。
1泊して早朝に実家を出て高速に乗る。
何度かサービスエリアで休憩を取りながら、昼頃故郷についた。
この半年ほど血液循環がよくない私が一番休憩を欲していたのが笑えるが、何とか着いてよかった。
父の同級生と昼食を取り、1週間前から施設に入ったという父の叔父と面会し、昔生家があったご近所3軒と挨拶し、ホテルに戻る途中に見つけた同級生の家に突撃し(同級生氏は翌日の今日が孫の結婚式だとかで髪を染めていて、同じ年には見えなかった。いらして良かった)、くたくたになったので夕食はホテルの近所でラーメンを食べた。
今日は朝から父の知り合いの家を探し(たが見つからなかった。父の記憶があいまいすぎて、場所を特定できなかった)、次男とホテルの前の錦鯉センターで錦鯉に手を吸ってもらい(鯉の歯は口の奥のほうにあるので、パクパク吸われても痛くないのだ。はじめて知った)、チェックアウトぎりぎりに戻ってきてチヂミの里という温泉に行き(素晴らしく濃い温泉だった。古いけど掃除も行き届いていて、バスタオルと館内着付きで900円。また行きたい)実家に送ってから自宅に戻った。
すごく充実していたけれど、すごく疲れた。
私は運転していないのに…。
だけど父は懐かしい人に何人もあえてすごく嬉しそうだったし、母は父を連れて来られたのと、いろんな人に最後の挨拶をしたり、墓参りをしたり、新築祝いをしたり、お悔やみを言ったりすることができて先々の後悔の元がなくなったのにほっとしたようだった。
行けるうちに行っておく、やれるうちにやっておく、という性分なのだ。
私も同じ血が流れているので、やはり二人が動けるうちに連れて行ってやれてほっとした。
車を出してくれた旦那と、運転してくれた次男と、新入社員なのに飛び入り参加してくれた長男と、留守を守って猫の世話をしてくれた三男に感謝。
うちは小千谷です。
ものすごい豪雪地帯ですよね。
車で行くと長いトンネルがありますが、出たところから左の車線がなくなっていて(ちゃんと右車線に移れという表示はあった)、それに慌てた次男が車のコントロールを失いかけ、そこだけは怖かったです。
お気をつけください。
コロナも小康状態の今が移動のし時ですね♬