四季のかぜ
- カテゴリ:小説/詩
- 2022/06/08 16:59:15
風が通り過ぎていった
まるで初夏を思わせるような
でもまだ冷たさが残る
その風に髪を飛ばして
あなたと身に受けた風を思い出す
冬の風は冷たくて
2人で手を握り合わせた
芯から冷たい風は
コートの中で遊ばせて
寒いねって言って笑った
春の風は冬の冷たさが残って
でも段々と暖かくなって
コートから手を出して
握りしめて降って歩いた
段々外も暖かくなる
夏の風は生ぬるくて
決して爽やかさをかやを辞させてくれない
でもその一瞬に捉えた風が
思いがけずに冷たくで
夏の贈り物だろうか
秋の風は
夏の忘れ物
夏の風に手を振って
しっとりとした空気に似合う
冬はまだだよとおしえてくれる
そうしてまた冬が来た
来なくてもいいのに
冷たい風に曝せながら
指の隙間からあなたを想う
別れてからいくつ目の冬
夏が来る
また夏が来る
か体を拡げて思い切り
精一杯風を受ける
あなたがいなくなって何度目の夏
もう涙も風に飛ばした
夕陽に映えるのは、紫陽花かそれとも、二人の影か。紫陽花の変わる色の中には、どんなものが待っているのでしょうか。紫陽花の葉花びらを飛ばしたら行き先がわかるかもしれませんねり
夕陽に映えるのは、紫陽花かそれとも、二人の影か。紫陽花の変わる色の中には、どんなものが待っているのでしょうか。紫陽花の葉花びらを飛ばしたらいきさきあ
思わずそうつぶやいた
私は独り紫陽花の咲く公園にいる
6月の風が少し冷たい
そうあの時は桜が咲いていた
そして二人でこの場所にいた
春の風に舞う花びらを
手で取り合った
あの時の笑い声が
微かに風の中に聞こえてくる
紫陽花の花が風に揺れている
澄んだ青の色は
私の涙の色なのかもしれない
夕焼けの紅が濃く変わっていく
寂し気に優しく黙ったまま