Nicotto Town



ぐだぐだ劇場R【2】飛ばされて異世界

【前回までのあらすじ】

ごく普通の女子高生「セルフィ・イチハラ」が独白している。
そんな彼女に声をかけてきた人物とは…!?

「スイ!」『ギュー!』
「二匹揃って…」『水牛~』
セルフィに声をかけたのは人ではなかった。肩乗りサイズの二匹の小さい水牛だった。
「スイちゃんとギューちゃんって言うんだ…そのまんまだね」
「スイ~!よく言われる~!」
『ギュー…あなたのお名前、何ていうのかギュー?』
「セルフィ・イチハラ」
ああ、独白したそばから…。私の平穏な学校生活が…!
セルフィは心の中でぼやいていた。さらに…。

「スイちゃん、ギューちゃん!ここにいたんですかぁ?あら?セルフィさん?」
聞き覚えのあるこの間延びした口調の主は…
さきほどまで自分で話していた看護兵のマリアであった!
「マ、マリアさん!?どうしてここに!?」
「それはこちらのセリフですぅ~。あなたも異世界の旅人さんなんですかぁ?」
「え?ええっ!?」
周りをよく見ると、ここは自分のいた世界ではなかった。
状況が飲み込めず、呆然とするセルフィであった。

ーつづくー




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