Nicotto Town



ぐだぐだ劇場R【4】シニュフォード・メンドーサ隊

マリアは、メンドーサ隊の事務所に向かう前にお持ち帰りで「くまくまブレンドのハーブティー」の茶葉と大量のドーナツを買った。

「マリアちゃん、いつもありがとう。またよろしくね」と、黒い小グマのリリ。
マリアとセルフィたちは「くまくまベーグル&ドーナツ」を後にした。

「すみません、セルフィさんにまで持たせてしまって…」
『それにしても、紙袋2袋分だなんてすごい量のドーナツだね!』
「隊の皆さんの分ですぅ~。あと、異世界から来た男性の分も…」
『異世界から来たのって私だけじゃないんだ…』

「スイ~!ただいま~!」『ただいまギュー』
「あ、お帰り~」
マリアよりも もっとゆったり喋る小柄なエルフの女の子「チュニス」が出迎えてくれた。
「はい、チュニスさん」
『わぁ~!くまくまブレンドのハーブティー!嬉しい~!さっそく淹れるね~!
あ、それと~、ドーナツは~、台所に置いて~、あと~』
「みんなを呼んできますねぇ~」

ドーナツを台所に置いた後、マリアはメンドーサ隊のメンバーに声を掛け、食堂に集めた。
「貴様はセルフィ・イチハラ!」
漆黒の軍服を着た厳しそうな男はトリオン・シニュフォード・メンドーサ。
シニュフォード・メンドーサ隊の隊長だ。
「何や、隊長はん。セルフィはんとは知り合いやったんか!」
関西弁で話す眼鏡っ娘。
「うちは「セリカ」言います。
フツツカ魔法学院の卒業生にして腕利きの錬金術師や!」
「何が腕利きの錬金術師よ!ろくでもないマジックアイテムばかり作るくせに」
セリカに厳しいツッコミを入れるツインテール魔女っ娘。
「あたしはリコシェ。見ての通り、魔女よ。私もフツツカ魔法学院の卒業生よ。
でもって、あたしとセリカとチュニスと…そこにいるティルトは、
同室のルームメイトでありチームメイトだったの」
「こ、こんにちは。ティルトです…。一応、魔法使いです…」
「一応って…ティルト!アンタ、もうちょい自信持ってもええんやで!
曲がりなりにも、アンタもフツツカ魔法学院を卒業したんやから!」
「そ、そうは言うけど…私、いつも成績ギリギリだったし、一年留年してるし、
卒業できたのだって奇跡みたいなものだし…」
「だいたい、俺のマリアをセルフィ・イチハラのいる世界に飛ばしたのだって、
もとはと言えばティルト!貴様の転送魔法が原因じゃないか!」
「俺のマリア…」赤面するマリア看護兵。
「め、面目ないです…」しょんぼりするティルト。
「まぁまぁ、トリオンさん。そんなにティルトさんを責めないで欲しいですぅ~。
ティルトさんの魔法のおかげでセルフィさんに出会えたんですから」
「みんな~、お待たせ~!
くまくまブレンドのハーブティーと~、くまくまドーナツだよ~!」
シニュフォード・メンドーサ隊のお茶会が始まった。

ーつづくー




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