Nicotto Town



極限

世界水泳を夜中に見ているので、寝不足。。。

まあ、結局ご飯作ったりアイロン掛けたりしながらなので、変わらないと言えば変わらないのですが。

さて、競泳ではなく昨日のアーティスティックスイミング。
アメリカチームの選手が、演技中に失神して水没し、呼吸停止していました。幸いにも大事に至らず息を吹き返したようで、2日後の競技には出場するとか。恐ろしい。。。

それにしても。
競技中に失神するというのは、要するに演技の疲労と、限界まで呼吸を我慢する低酸素に耐えられなくなったから、ということ。裏を返せば、その失神の瞬間まで演技を続けていたということです。

とある水泳コーチの話。
ドルフィンキックが得意だったので、競技中はターンしたら泳法違反ギリギリの距離まで常に潜り続けていたと。苦しくないんですか?と言う話なのですが、回答は単純明快。「もちろん死ぬほど苦しい」。
じゃあそれを克服するために、どんな練習をしてましたかという問いへの回答も、単純明快。「練習なんてない。強いて言えば、ひたすら苦痛に慣れる練習をするだけ。要するに、気合と根性」。

失神するまで泳ぎ続ける。
そして限界目前まで来ているのに、落ちるその瞬間までパフォーマンスを落とさない。

常軌を逸していると言えば、もうそうとしか言えないです。
言えませんが、でも結局はそれが勝つか負けるかの分岐点なのでしょうね。

私の様なヘナチョコスイマーだって、ヘナチョコなりに頑張るわけです。
「はい!ラスト100mオールアウト(残存体力の限界で泳ぎ切る)」
と言われて、でももう75mのターンをしたあたりから、もう何をどうやっても腕が上がらない。でも、そうじゃない。
上がるか上がらないか、じゃないんですよね。
上げるんですよね。
出来るか出来ないかなんて聞いてない。やるんだ、とw

私には、水泳でそこまでやることが、まだできません。
でも、まだ真面目に走っていた頃、毎日の10㎞、15㎞のランニングで、最後の1㎞はダッシュと決めて走っていました。40分~60分間くらい、10㎞なり15㎞なりを走り切れるマックスのスピードで走り、体はカンカンに熱くなっているはずなのに、そこで更にスパートをかけるわけですから、最大心拍状態で走り続けることになります。当然ながら酸欠状態になる。そうすると、熱いはずの体が寒く感じてきて全身に鳥肌が立ち、意識が朦朧としてくる。でもそこで苦しいと止まったら、フィジカルとしてもメンタルとしても、なんの練習にもならない。

しかしたぶん、先ほどのアーティスティックスイミングの選手も、水泳のコーチも、当然そんなものどころではない過酷な練習を、毎日毎日毎日くり返していたはずです。
ちなみに、以前なにかのインタビューで読んだのですが、アーティスティックスイミングの選手たちは、1日の食事で6000kcalの食事をするそうです。そのくらい食べないと、体がもたない、痩せてしまう、ということ。
特に運動をしないけど、通勤や仕事の移動で歩いたりはそこそこするよ、という普通の成人女性が、2500kcal以上食べたらおそらくカロリーオーバーです。
私は男性なので2500~2600Kcalくらいが標準的な一日の摂取カロリーのはずですが、6000kcalの食事を1日でした経験は何度もあります。それは実はフルマラソンを走った日です。フルマラソンをレースペースで走りきると、私の場合は試算ですが3000~3500kcalを消費するので、そのくらい食べないと倒れますw
つまり、アーティスティックスイミングの人たちは、毎日フルマラソンを走っている状態だということです。でも確かマラソン選手も、実際のところ毎日そのくらいは普通に走っているという話を聞いたことがあります。

そういうことですよね。
常軌を逸することが出来ないような人間は、突き抜けた成果なんて出せないという、至極単純なお話でした。。。

( ノД`)シクシク…

結論
到底そんな領域に自分はなれないなーと思いながら、ボヨーンと泳ぐ毎日ですw




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