Nicotto Town



猫風呂

今日は息子と猫を風呂に入れた。

といっても、彼が猫を洗い、私が拭くのだ。
逆のこともある。
とにかく、猫を洗うのと、拭くの、二人いないと、濡れた裸のまま猫と格闘する羽目になるだろう。
冬なら一発で風邪ひき確定だ。

それは嫌なので、風呂の人間は己の体を洗った後、猫を招き入れる。
にゃーにゃー抗議する猫にお構いなく適温のシャワーをかけ、猫用シャンプーをまぶして、とにかく洗う。
お利口だねえ、美猫だねえ、とほめながら、どんどん洗う。
最初は抗議していた猫も、口数が減ってちょっといい感じになるが、泡を落とすためにシャワーをかけだすとまた抗議を始める。
ううーん、わおーん、うぬーーん。
なんだか喉の奥から絞り出すような、抗議。
普段、彼ののどから出ないような、変な音。

更衣室へのドアが開いても、彼はすぐに出てこない。
その間に息子が腹の毛をぎゅっと絞ると、乳しぼりのようにたくさんの湯が垂れてくる。
それからは、私の番だ。
バスタオルで体を覆って、抱っこする。
うにゃーおん、うわーおんと抗議するのを無視しておりこうだったねえ、と声をかけながら包んだバスタオルで水分を吸収していく。
腹や尻を拭かれるのはすごく嫌らしいが、手も足も出ないようにすっぽり包んでしまっている。
ローストチキンのような足を拭くうちに抗議の声はMAXと化し、そろそろ膝から降ろさないと手ひどいしっぺ返しを受けそうだ。

今は私の部屋の、塵取りの中にお尻を入れてどっしりと寝転んでいる。

彼の後の風呂は、排水溝の掃除をしないと流れない。




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