ひまわり
- カテゴリ:自作小説
- 2022/07/18 18:13:23
ソフィア・ローレンが駅で泣き崩れると、スクリーンが暗転し、ヘンリー・マンシーニの哀愁と切なさにつつまれたメロディーが流れはじめた。
https://www.youtube.com/watch?v=2O6-LLRdwmQ
アフリカ戦線に向かう途中のマルチェロ・マストロヤンニは、海岸で出会ったナポリ娘ソフィア・ローレンと恋に落ちる。結婚休暇を目的に、二人は式をあげるが、幸せな新婚生活は瞬く間に終わる。別れがたい二人は、仮病を装うが、直ぐにばれて、懲罰でロシア戦線に送られる。
戦争が終わってもマルチェロは戻ってこない。ソフィアは、ロシアにマルチェロを探しにいく。郊外の村で、ロシア人美女リュドミラ・サベーリエワと結婚し、娘を設けていたマルチェロを見つける。
反戦映画として各地で上映されているが、耕助には、色男のモテモテ映画にしか思えなかった。見終わった感想は、おっぱいの一つも出てこないし、2時間を損しただ。耕助は、足早に映画館を出ると、喫茶店「ハスカップ」に向かった。
本社から支店に飛ばされたが、支店は完全禁煙で社宅のエレベーターには、ベランダや室内の換気扇で煙草を吸うなと貼り紙がされていた。東京のように、街のあちこちに煙草の吸えるドトールやベローチェがない。仕事帰りに、こっそり、電信柱の影で野良煙草をしてから帰宅していた。
ご近所の目が気になり、ネットで煙草の吸える場所を検索していたら、社宅の近くの大きな通りに「ハスカップ」があった。広々としたログハウス調の店内には、BGMも流れていない。落ち着いた大人の雰囲気の喫茶店。
「いらっしゃい」
ママに声をかけられ、いつものカウンターに座る。おしぼりと水、そして灰皿が出され、「フレンチローストブレンド」を頼み、フィリップモリスに火をつけた。
珈琲豆の焙煎はライトローストからイタリアンローストまで8段階あるが、フレンチローストは2番目に強い焙煎。焙煎した豆は、油分が浮き出てきて黒く艶々と輝く。珈琲を淹れると酸味やフルーティーさは全く感じなくなるが、強い苦みと深いコクが出る。
ママがネルのフィルターに入った粉にお湯を注ぎ始める。ネルを持つママの手を見ると薬指に指輪をしていない。珈琲サーバーを見るふりをして、胸元を見る。ハスカップではなくEカップ。妖艶なソフィアローレンより、色白で柔和なサベーリエワに似ている。美味しい香りが漂ってくる。
仕事帰りに、ハスカップに寄るようになり、いつもカウンターに座っているが、ママに話しかけるきっかけがない。
煙草を吸い終わると同時に、バイトの男子学生が、珈琲を運んできた。火を消しながら、ありがとうと言った。白磁のカップを手に持ち、珈琲の香りを嗅ぐが、煙草の匂いが残っていて、よく分からない。一口飲むと熱い。火傷しそうだ。
焦っては、いけない。時間はある。この店に通い始めて、まだ、2週間だ。珈琲を飲み終え、珈琲豆が並べられたレジに向かった。
「豆を貰えますか」
「フレンチローストブレンドですか?」
「いや、ママの好みは、どの豆なの?」
「お客さん向けには、ブレンドですけど、私の好みだとブルーマウンテンかしら。ブレンドしなくても、酸味、苦み、コクのバランスが絶妙なの。」
「じゃあ、ブルーマウンテンを200g」
「牽きますか?」
「豆のままで」
「はい、5000円になります」
高い。100gにしておけばよかったが、きっかけが大事だ。陽気なナポリ美女も魅力的だが、長い夜を過ごすならば、色白の北国の女性だ。ママとお近づきになれるなれば、毎週、ブルーマウンテンを買ってもいい。
耕助が店を出ると、店内に客はいなくなった。バイトの学生が、耕助が使ったカップを洗いながら、ママの加奈子に話しかけた。
「加奈子さんの好みって、キリマンジャロじゃなかったでしたっけ。」
「そうよ。爽やかな酸味とフルーティーな香りが際立っているわ。」
「さっき、ブルーマウンテンを勧めましたよね。」
「高い豆を買ってもらった方がいいでしょ。深煎りにしたら、豆の特徴が台無しよ。あのお客さんは、豆の繊細な違いなんて分からないと思うわ。何でもいいのよ。」
「あのお客さん、加奈子さんに気があると思いますよ。いつも、加奈子さんの方を見てるし。」
「私の方というより胸をね。これから、毎週、ブルーマウンテンを買ってもらえるようにお勧めしようかしら。サービス料よ。」
耕助は、社宅に向かう途中、ひまわりのメロディーを口ずさんでいた。
タタタンタンタ~タ~タ~タタタタタタ~
切なく哀愁を帯びた空気が北の街に流れていた。
とっても少しですが、白めの一部が充血したことがあります。眼科にもいかず、ほっておいたら治りました。しかし、スマホゲームのし過ぎで、最近、充血し続けていると思います。目を使いすぎたり、乾燥したりすると、充血するとのことです。
私、現在白目が赤い・・・眼科で血管が1本切れてる、疲れかな?と言われましたが・・・白目が「血」の色になったことがありますか?
思いっきり力を入れて血管が切れたならわかるけど「疲れて」切れるかなぁ???
10kg太りました。もう、20代の体型には戻れません。へろへろの爺さんになった時に、ひょっとしたら、元に戻れるかもしれません。痩せなきゃいけないと、思い続けております。
と、言っても最後に見てからもう5~6年は経つかな?
小田和正の声も変わらない・・・と、思ってるけど今日ラジオから若いころの声が流れ「?やっぱり若い時とはちょっとだけ違うかな?」
沖人さん20歳の頃よりふっとた?一緒かな?
私は20歳頃、太ってました。
さすれば、ブラック・アイボリーはいかがでしょうか。ジャコウネコの糞から採取するのがコピル・アックならば、象の糞から採取するのがブラック・アイボリー。100gが5万円だどうです。円安になっているので、今なら7,8万円しそうです。
mさん
寅さんの始まった頃のさくら役の倍賞千恵子でしょうか。それか、北の国からの涼子先生を演じていた頃の原田美枝子。和風ではないですが、岡田奈々も可愛いです。今でも可愛いのが不思議です。
自分とは全く違う目のぱっちりした沢口靖子や(一寸ロンパリが気になるけど)多岐川裕美、水野久美~私は目がパッチリ、鼻も高い顔が好き。へへへ私は鼻ぺちゃで目も・・・(-.-)
男は?
私、ケンブリッジ飛鳥・・・あの顔好きだわぁ♪
身近にいても、声はかけませんけど・・・どうせモテモテでしょう、そういう人は苦手(-.-)
コーヒー好きと宣言しているからには
一応飲んでおこうと思ったんです^^
私は、貧乳派であることを宣言いたします。いや、おっぱいならば、なんでもいいです。欲張りません。
これから 北海道ネタがこうやって出てくるようになるのねっ(*´艸`)
ブルーマウンテンを買われるとは、富豪ですね。私は、コーヒー豆を買う時に、まず、値札を見てしまいます。安いと、店員さんに気まずいので、真ん中くらいを買ってしまいます。
mさん
自分は、慎重な人間というより、完璧に適当な人間なので、爆発間違いなしです。私の第一印象は、ソフィアローレンは、そんなに美人なのです。目鼻立ちが整った美人ですが、和風の方が好みです。
手製の銃を作る過程でヨク指を吹き飛ばすとか、自分を傷つけることなく完成させましたねぇ
ちょっと想像して、私には絶対無理。沖人さん作らないのを前提に聞いてみるけど
どうです?自分を傷つけず完成できます?
ホラ!オウム真理教が毒ガスやサリンを作る過程で何人か・・・そんな噂があったでしょう?
~~~~~もう何十年の前に見た「ひまわり畑」しか覚えてません。
それと現実では(女優)ソフィアローレンは(男優)マストロヤンニの子供を産んだような?
↑
そんな気がしてましたが、今ネット検索したら違いました。
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インバウンドはまだまだですか~~~じゃ観光地が混まない今、ねらい目ですね♪と言っても行けそうにないか~~~(*´Д`)
ブルーマウンテンはとても高いけど、味の違いはそんなでもなかったので
それ以来買ってないです。ほんとにお高くて^^;
ひまわりのメロディーはとても綺麗でした。。。
北海道はカフェが少ないのかな??
わが家のコーヒー豆の減り方を見ると、1か月で200gくらいです。おそらく、最近、バナナ、ほうれん草ミックスジュースの頻度が高くなったので、減り方が少ないのだと思います。月、5000円だと、末永く、騙され続けられるでしょう。
涼華さん
私は、貧乳派なので、耕助君とは好みが違います。しかし、ひまわりを見て、おっぱいの一つも出てこなかったとの感想は同じです。是非、おっぱいの出てくる映画を見てみたいものです。
スズランさん
北海道と言えば、ヒグマにトドです。ヒグマが出てくる小説はなかなか難しそうです。これまで、屈強な登場人物は一度も出てこなかったので、一撃で、ヒグマにやられてしまいそうです。子熊を登場させることにします。
日記のカテゴリを見直しました笑。
情報がかなり酷似してるから、期待してしまいましたよ(〃▽〃)ゞ
これからそちらの情報が増えていくんでしょうね~!
北海道は殆ど知らないので楽しみです♪
耕助さんが沖人さんに見えますw
老眼が進行している可能性があります。老眼鏡は、中近両用をお勧めします。上半分が遠く用、下半分が近く用です。車の運転をするときは、信号を見上げると焦点が変わるので、違うメガネがお勧めです。
北の生活はもう慣れましたか?
社宅では自由に煙草を吸えたらいいのにですね。
沖人さんの日記から香るはずないのに、珈琲の香りがしてきて( *´艸`)飲みたくなりました♪
煙草の吸えるお店探しも楽しそうです。沢山見つかりますように。
継続こそ、力なり。不動のワンパターン。二コタ界の寅さんを目指します。今日、煙草の吸える喫茶店に行きましたが、残念ながら、胸元を開いたままはいなくて、バイト風男子学生が二人いました。タバコが吸えて、胸の大きなママがいる喫茶店を探します。
とっても安心しましたw
ママはきっと、寄せてあげるブラに投資して、胸元が大きく開いた服を着て
ブルーマウンテン営業をしてくれるはずです。
お互いに欲しい物が得られるのでいい関係だと思いますw
100g、2千円から3千円くらいなので、ぼったくられてはいません。今日は喫茶店で、フレンチローストを頼みました。580円です。ブルーマウンテンは、怖くて頼めません。
寧々こさん
隣のスーパーに、珈琲豆専門店があるので、買っています。前回、買ったのは、キリマンジャロの深煎りです。酸味が飛んでいると、店長に馬鹿にされたかもしれません。
余裕ナッスィングだし暑いし
秋になったら豆買って挽き立て珈琲を楽しもう
それまでガマンだわ
高い!!
ブルーマウンテンは買ったことないよ。
美味しいのかな?
のんだことあったら、感想をおしえてね。
ひまわりはラストの歌と列車に飛び乗るところが、印象的だよね。