Nicotto Town


ちょこころねの日記


美味しい料理を召し上がれ~魔王と姫~


近頃なにか物足りない気がする…と思ったら魔王と姫のお話の続きを一か月くらい書いてませんでした。
イベントが始まる前に思いついていたお話を書いておこうと思います。

私もちょっと忘れかけそうだった・・・
前回のお話はこちらです(´艸`*)
https://www.nicotto.jp/blog/detail?user_id=1640941&aid=71570532

魔王城での生活も数か月が過ぎ、その間うさぎの耳をつけられたり、微妙な恰好をさせられたりと、おかしなことがあっても姫がここで暮らせてこれた理由・・・それはここでの食事がとても美味しかったからでした(#^^#)
姫は自然の中にいること、そして美味しい物を食べることがとても大好きな女の子なのです。

魔王城に来てからは誘拐されてきたという理由から、普段はクールな表情を保ち続けていた姫でしたが、食事とお茶の時間だけはどうしても顔がほころんでしまうのが悩みでした。
そうならずにはいられないような、姫のお城でも食べたことが無いような個性的で美味しい物が毎日出されていたので、さすがの姫も美味しい物には負けてしまって、つい笑顔になってしまうのは仕方なかったのです。

魔王の城の食事が美味しいのには秘密がありました。
それは・・・美味しくなる魔法がかけられていたから?
それとも上手な料理人が魔王に連れて来られていたからでしょうか・・・?
どちらもありそうなお話ですが、どちらでもありません。
その秘密とは魔王自らが調理して作っているからでした(*^^*)
魔王は以前いろんな国を旅してあちこちで料理を食べる機会があり、気に入ったレシピは全て調べて記録して持ち帰り、膨大な量の美味しいレシピを所有していました。
そのレシピから姫の好みそうなものをチョイスして作っていたのでした。

キッチンで料理している魔王・・・いったいどんな顔で料理しているのやら(*ノωノ)
姫に食事の支度が出来たと呼びに来るのは毎回手下がやっていましたが、それは呼びに来るのが面倒・・・だったわけではなく、魔王が料理を準備していたので呼びに行きたくても来れなったというのが本当の理由でした(´艸`*)
あつあつの出来立てを食べさせることこそ、美味しい料理の仕上げだと魔王は思っていたからです。

ちょこころね姫がこの城に来てからもう数か月経ち、その間で食べた魔王お手製の料理の数は、もういくつになるのか分からない位になっていましたが、姫が魔王が料理しているという事実を知ったのはついこの間のことでした。

いつもの夕食の時間になかなか声がかからないのが気になった姫は、食事の部屋に向かって廊下を歩いていると、その途中とてもいい香りがしてきました✨

チキンの香ばしい香りがする~(#^^#)♥
姫はお肉が大好きで、チキンはその中でも大好物でした。
ついつい気になって、魔王に禁じられているのに、良い香りがするキッチンの方へと引き寄せられるようにふらふらと・・・
ドアからこっそりレシピを知りたいと顔をちょっとだけのぞかせて中の様子を伺ってみると・・・
そこには黒いエプロンを付けた魔王が、真剣なまなざしでフライパンをゆすっているではないですか!?

(ええっ!あの人が毎日料理していたの!?)
姫はびっくりしましたが、あまりに真剣な様子なのでそのまま声をかけずに静かにしていました。
キッチンに来るなって言われてたから、きっと怒られるだろうしね(^-^;

そして何食わぬ顔で食事の部屋の椅子に腰かけて、魔王が来るのを待っていました。
呼ばれる前にやってきたので、これでも怒られるんだろうな~。
でもこうやって毎日美味しい料理を作っていたなんて、ちょっとくらいならお礼も言いたいような気もするし・・・。
そんな気もして部屋には戻らず食堂で待っていました。

しばらくすると、ドアからエプロン姿の魔王がチキンを持ってやってきました。
「な!なんでもういるんだ!!(; ・`д・´)」と魔王がびっくりして声をかけてきたので、
「チキンがあまりにいい香りだったからよ(⌒∇⌒)」
「あなたが毎日料理をしてたのね。
びっくりしたわ。今日のチキンも美味しそう♬」と姫。

ちょっと気まずそうに「そうだが・・・料理は趣味の様なものだから。誰かの作ったものより自分が作った方が旨い物ができるしな。」と魔王が言うと、
「そうですね~姫様も美味しい物がお好きだから、
姫様がお城にいらしてからは、さらに研究なさっていたからお料理がより上達なさってなによりですよ。」と使い魔のフェネックが口をはさみました。
魔王はフェネックを凍りそうな視線で静かにギロリとにらみつけましたが、やっぱり図星なのでしょう、それ以上何も言わずに黙々と残りのメニューのお皿を並べていきました。

「今日のチキンはいつもに増して本当に美味しいわ♥
この城で良かったことは食べ物が美味しいことね。」と姫
(まさか魔王が自分作ってるなんて思いもしなかったけれどね

ふとあることを思いついて姫は魔王の所まで歩いて行き
体を近づけると、鼻を魔王の黒いエプロンにくっつけて、
くんくんと匂いを嗅いでみました。
(ん?これは今晩のチキンだわね。)
今度は洋服の方に鼻をくっつけてくんくんと。
(ちょっとミントの香りがする。
今度は髪の毛に鼻を近づけて匂いを嗅いでみるとミルクとイチゴの香りがしました。
(あ!やっぱり!(≧▽≦))

今日のディナーは食後のデザートに、ミントの葉がちょこんとのったイチゴのプリンも出ていたのですが、もしかしたらお菓子も魔王の手製ではないかと思って、つい香りがするかとあちこち確認してしまった姫。

ハッと気が付いて魔王を見上げると、魔王はびっくりしたのか固まったまま立ち尽くしていました。
あ!近づきすぎちゃった!と姫も魔王の姿に気が付いて慌てて
身体を離しました。

「お、お菓子もあなたが作ってくれてたのね。
今日はチキンにイチゴに私の大好きな食べ物で幸せだわ。」と姫が言うと、
「今日特別ですもんね~姫の好物をお出しするのは当然ですよね!」とフェネックがまたまた口をはさむと魔王は冷たい目で今度は黙るようににらみました。
理由を聞きたかったけど機嫌が悪くなりそうだし、姫はそのまま諦めることにしました。
また魔王が少し油断している時にでも聞きだしてしまおうと思う姫でした。

今回はコーデ画像にも魔王を登場させたいところでしたが、良いコーデも見当たらなかったので、姫が魔王城の廊下でうろうろしているそんなイメージのコーデにしてみました(^-^)

アバター
2022/09/21 00:29
可愛いお姫様コーデですね。(#^^#)

今回も読んでいて面白かったです。!(^^)!
魔王が料理をしていたのですね。♪
アバター
2022/09/20 22:43
姫は美味しいものが大好きなのですね^^
魔王さまがお料理をしていた! 魔王さま可愛い~って思っちゃいました。
エプロン姿もお茶目ですね。




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