Nicotto Town


みっちょん恋愛の詩



眠れない夜があけた
段々と涼しくなっていく朝
あの頃が一歩一歩遠くなっていく
膝を抱えたまま
ついていく明かりを見ている


夏のはじめに別れた
あの人はどうしているだろう
そう思う事も少なくなるのだろう
記憶の奥にしまわれるのだろう
今はそう思いたくない


暑い季節には
夕暮れの海に行って
足元を濡らしつて戯れた
たった一人で誰も見る事もなく
それでよかった


どうして別れたのだろう
どうして涙が出なかったのだろう
あんなに愛していたのに
あんなに優しいあなただったのに
振り向いても誰もいない


あたなの好きな香を焚く
新緑の爽やかな香り
今炊いているのは桜の花の香
新緑の香は焚かない
あなたの意地悪を思い出したくないから


さよならを決めたのは
誰のせいでもない
何が悪かったのでもない
膝をかかえて空を見るさ
あの頃は香の中に消えていく




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