目覚め
- カテゴリ:小説/詩
- 2022/09/23 13:41:19
寒くて目が覚めた
そろそろパジャマを変えよう
朝の4時
このまま起きていよう
あなたの好きなコーヒーをいれる
少しずつ灯りがつく町
目覚める人も多いだろう
私一人寛いで思い出を巡らす
忘れかけたコーヒーが冷めていく
それもまたいい
夏にあの人と別れた
いつ出逢ったのか
海で渚で戯れても
もう誰も見ていない
なんとなくそれも寂しい
涙も出なかった
あなたの後ろ姿に縋り付きたかったのに
プライドが許さなかた
そんな事は捨てたらいいのに
あなたの去っていくつ音が響く
あなたの好きな香を焚く
新緑の爽やかな香り
部屋のなかが包まれていく
あなたが連れて行ってくれ草原の香り
もういく事もないだわろう
今日もまた会社がある
時計に組み込まれている
あなたの事を考える暇もないけど
あなたからはなれられない
もうすぐ彩りの日がやってくる
朝焼けが空を染めていく
外の景色を見ながら思う
今日の天気は晴れかなって
そう独りで迎える朝は
今日で1か月が経つ
少し肌寒い部屋の中
私のため息も冷え込んでいる
夏の暑さが懐かしくよみがえる
あなたとのいくつもの想い出と共に
ドアを開ける音
シャワーを浴びる音
今でも何処からか聴こえてくる
とても心に重たく感じる音が
カーテンを閉め切り
仕事へと向かう
行ってきます
白い部屋の壁に向かって呟く
無言の空間を寂しく確認した後
私はドアのカギをそっと掛けた