地下鉄
- カテゴリ:小説/詩
- 2022/09/28 16:58:33
夕暮れが早くなった
そのうち5時には暗くなるだろう
残業を早めにきりあげて
地下鉄の駅に向かう
多分座れない
窓ガラスに映った顔を見る
少し疲れた顔
まだ週半ば
後はどう乗り切ろうか
別に考えても居ない
あなたが居なくなって
一人になって
地下鉄に乗るのも怖かった
でも慣れた
時間というのはそんなものだ
この地下鉄はどこまで行くのだろう
そんな事は考えたこともなかった
あなたが向かったその先には
何があったのだろう
そんな事は知らなくていい
帰るあてがあるのは良い
あなたはどうなのか
一人膝を抱えていないだろうか
でも私には関係はない
関係は無いのだ
秋風に当たりにべらんだにでる
もうすくいろどりの季節が来る
あなたと歩いたあのみちも
いまはまだ通れない
あなたは行くだろうか
胸いっぱいに空気を知って
爽やかな風に吹かれても
あの地下鉄はどこまでいくのだろう
ふとそんなことを考えた
あなたのいいないちかてつが
そうですね。遠く遠くにね。