背伸び
- カテゴリ:小説/詩
- 2022/09/30 21:49:52
あなたに言われた
どうして君はそんなに背伸びをするの
わからなかったのか
あなたについていきたいから
あなたが歩くのが早かったから
あなたについていきたかった
たとえそれが背伸びと言われても
早足でついていきたかった、
あなたはめいわくだったろうか
もうそれもどうでもいいこと
私の視線で周りを見る
こんな風景だったのか
知らなかったことばかり
背伸びをすると何もかも変わる
わたしもあなたもしらなかただろう
あなたのために買ったハイヒール
今は靴箱の奥に
こんなものがあったんたんだわ
履いてみると景色がちがう
こんな事を見ていたのね
背伸びなんか要らなかった
自分の景色でよかった
あなたに合わせることなんか要らななった
逆に教えてあげれば夕暮れがよかった
ここにはあんなものが見えるのよ
それももうおしまい
教える貴方ももういない
不似合いはハイヒール
靴箱に押しこんで
たぶんもう使わないだろう