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ジュンチャン


ジュンチャンと世界を巡る 第115回はルワンダ


ルワンダは東アフリカに位置する内陸国で、西にコンゴ民主共和国、北にウガンダ、東にタンザニア、南にブルンジと接し、首都はキガリです。(地球の歩き方)

アフリカで最も人口密度が高い国で、当時の国民の一割以上が犠牲になったルワンダ虐殺(1994年)を経て、和解と社会改革、経済建設を進め、2020年代において治安は比較的良好とされています。

この国の歴史ですが、欧米人の到着以前、この地域には牧畜民系のツチ(少数派であったがルワンダ、ブルンジで王室を支えていた)の王が、農耕民系のフツ(ルワンダ人の84%、ブルンジ人の85%がフツ)を支配するルワンダ王国が、15世紀頃に建国されていました。

ドイツ植民地時代、ベルギー植民地時代を経て、1962年に独立しましたが、独立直後のルワンダは最貧国の一つでしたが、1966年から開始された経済再建計画の成果もあり、以後ルワンダ紛争勃発までの約20年にわたり、ルワンダはアフリカの模範生としてほぼ一貫して発展を続けました。

その後、1987年に隣国のウガンダに逃れていたツチ系の難民が主体となり、ルワンダ愛国戦線(RPF)が結成され、1990年以降ルワンダ帰還を目指したRPFとルワンダ政府の間で内戦に陥り、ルワンダ虐殺の勃発となりました。

ルワンダ虐殺は、急進的なフツ至上主義の台頭による政情悪化が収まらず、19944月にジュベナール・ハビャリマナが搭乗機の撃墜により暗殺された事件(ハビャリマナとンタリャミラ両大統領暗殺事件)を発端に、政府と暴徒化したフツによる、ツチと穏健派フツに対するジェノサイドが勃発し、この結果、約100日間のうちに当時のルワンダの総人口約730万人中、およそ80万人から100万人が殺害されたと見られています。

内戦によりルワンダの産業・経済は深刻な打撃を受けましたが、1999年には内戦前の水準へと回復を果たし、内戦時代に海外へ脱出(ディアスポラ)したツチのうちの200万人近くが戦後帰国し、海外で習得した様々なスキルで国の復興に尽力しています。

21世紀に入り顕著に近代化が進み、「アフリカのシンガポール」「アフリカの奇跡」とまで呼ばれて、毎年の経済成長率が7%前後と急成長を遂げ、首都のキガリは中国企業などによってルワンダで最も高いランドマークのキガリ・シティ・タワーをはじめとする近代的な建物や道路が建設されて、市内の街並みは新しくなりました。

この国の地理ですが、ルワンダの面積は26,000km2で、アフリカ大陸の中央にあり赤道から緯度で数度だけ南に位置し、前に記しましたが、西にコンゴ民主共和国、北にウガンダ、東にタンザニア、南にブルンジと接しています。

国土の中央に位置する首都のキガリ以外は基本的に丘陵地で、それぞれに小農場が分布し、北西の火山群から南東へごつごつした山地が連なり、西部にコンゴ川とナイル川の流域を分ける平均海抜2,740メートルの分水嶺が南北に走っています。

その西斜面をキブ湖とルジジ川渓谷に下るとアフリカ大地溝帯の一部となり、キブ湖とルジジ川は、コンゴ民主共和国との国境ともなっていて、東斜面はなだらかに中央高地から平原、沼沢地、湖へと標高が低下し、東端を南北に流れるカゲラ川がタンザニアとの国境となっているのです。

一部の山岳地帯を除き国土のほぼ全域がなだらかな丘陵によって覆われているため、ルワンダは「千の丘の国」と呼ばれています。

経済ですが、中心産業は農業で、2012年には労働人口の75.3%が第一次産業に従事し、1人あたりのGDP704ドルと世界平均の10%を下回りますが、タンザニアやウガンダなど周辺国とはほぼ同じ水準にあり、国土および可耕地に対して人口が極めて多く、人口過剰が問題となっています。

また、ルワンダの料理はバナナ、プランテン、豆類、サツマイモ、キャッサバが多く用いられており、定番の食材ともなっています。

ルワンダには、毎月最終土曜日の午前中に店舗の営業や交通機関の運行をストップし、地域住民で奉仕作業を行う「ウムガンダ」という活動が義務づけられていて、18歳から65歳までの国民が対象とされており、清掃作業や学校や病院などの建設作業も行われます。

ここからルワンダ観光に入ります。

まず、首都キガリです。

キガリのみどころは、美しい街並みとアフリカ最古の原生林ですが、まずここでは、映画「ホテル・ルワンダ」の舞台となった「オテル・デ・ミル・コリン」から。

映画は実在のマネージャーが1994年に起こったルワンダジェノサイドから1000人もの人々を救ったという逸話に基づくもので、今ではキガリ」観光の必訪スポットとなっています。

キガリ虐殺記念館やコンベンションセンターも必見です。

次にキブ湖です。

ルワンダの西側に位置し、コンゴとの国境をまたぐ面積2700にもおよぶ大きな湖で、入り江が多く波が穏やかなところが特徴です。

緑豊かな丘に囲まれて、青く輝く風光明媚な湖を眺めることができ、最高にリラックスできる時間が楽しめます。

最後に、ヴォルカノ国立公園です。

ここはウガンダとコンゴとの国境にまたがる国立公園で、公園の見どころはなんといっても絶滅危惧種のマウンテンゴリラです。

公園内のビルンガ山地にはなんと世界中で700頭ほどしかいないといわれているマウンテンゴリラの約半数が生息していて、「ヴォルカノ国立公園」ではルワンダの伝統的なダンスやパフォーマンスを鑑賞したあと、ゴリラの棲む山地へ向かうツアーが人気を集めています。

 

次回も東アフリカの国々を紹介します。

引き続き気楽に遊びに来てください。( ^)o(^ )

 




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