Nicotto Town



欲求不満と不安と、なぜか心地良い感じ

肩の痛みが中々引きません。


泳ぐ前とウェイトトレーニングの前は、1時間のストレッチは欠かせません。それだけで本当に体の動きが軽くやわらかくなりますが、それでもあまりパワーをかけた泳ぎは出来ないし、そしてとにかくバタフライは厳しい。

ずっとバタフライは調子が良かっただけに、泳げない欲求不満が溜まり、このまま泳げなかったらどうしようという不安が募りますが、仕方がありません。

先日の日曜日、いつもの1時間のトレーニングに出てきました。
泳ぎ切れるかなと思いながらの参加でしたが、バタフライを泳ぐところだけは片手バタフライにすることでしのいで、なんとか泳ぎ切れました。泳ぎ終わると、肩にうっすらとした鈍痛のような違和感レベルの気配は感じましたが、まあ許容範囲でしょう。

ここしばらくは、きちんと泳ぐ時間はほとんど設けていなくて、腕を大きく回さない内容での基礎練習を、ずっと続けています。
普通に泳ぐにしても、クロールを泳ぐときは、体のローリング(体を左右に回転させるうごきですね)の量を意図的にオーバーにし、肩ではなく肩甲骨から大きく大きく動かします。
背泳ぎも同様。
平泳ぎも、ガツンと腕を引き付ける泳ぎはせずに、タイミングを取る程度の手の動きで、ほぼ足だけで泳いでいます。

そして先日のトレーニング。

おや。。。
すごく楽に泳げている。あんまり疲れない。
体が伸び伸び動いている気がします。

そして。
クロールでしっかりと肘を立てて、前腕と手のひらを一直線にして水を押し切るって、こういうことなのかと初めて体感できたような瞬間がありました。いままでちゃんとやってきていたつもりでしたが、どうやら違ったようです。なかなか再現が出来ませんが、感じたことのない腕の動き、手のひらに感じる水の重みが、鮮明に記憶に残っています。
スカーリング(水をしっかりと手のひらで掴むための、肘から先だけを動かして泳ぐ練習)をしつこく続けていた効果なのでしょうか。


あの感覚を、もう一度再現がを出来るようになろう。


もしかしたら、私の勘違いで正しい動きではなかったのかもしれません。でも、あんなに前腕から手のひら全体が一体になって水を押す感覚を感じたことはありませんでしたから、きっと一瞬だけ、クロールの本当の腕の動きが出来ていたのだと思っています。


まだしばらく様子見をしながらの水泳ですが、目標ができました。
病院に行くタイミングも見つけないと。

怪我は辛いけど、色々なことが変わっていくことや体験は、練習も通院もそれはそれで楽しい。
もう51才です。ここ数年で始めた水泳ですから、大したテクニックもない。もう伸びしろが大きくはないことも分かっている。だから、記録だけを励みには泳ぎ続けることは出来ないでしょう。そして、それを割り切れないのが、ずっと続いてきた私の質です。
でも、そうやって故障や体力の衰えも、考えて考えて対応し、その中で変わっていくことや、気が付いていくことそのものを楽しむことは、中高年がスポーツに取り組む一つの在り方だなと、最近になって本当に意識するようになってきました。
たぶん、1年前にはそんな気持ちにはなれなかったでしょう。そういう考えることの楽しさ、気づくことの楽しさはもちろんありましたが、それを全て「あと1秒、どうやったら速くなるのか」につなぐこと、そればかりでした。マラソンをメインにしていた時から、ずっとそうです。
でも、怪我がきっかけとは言え、そこから少し抜け出て、だからこそ改めて基礎に立ち戻ることが出来て、いやむしろ初めて本当に基礎練習をしっかりやるようになって、その結果として。。。

なんというか、自分でも本当に不思議な気持ちです。

結果がすべて。

ずっとそう思って過ごしてきた自分が、そうじゃないと思える感覚は、自分で本当に不思議ですが、なんだかとても妙な安心感を感じていたりもします。
タイムが伸びなくても良いとはこれぽっちも考えてはいませんが、それ一辺倒ではなくてもいいかなと思い始めています。


とりあえず、明日も泳ごう。




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