Nicotto Town


しだれ桜❧


微かな南風-3


昨日の疲れからちょっと転寝をしてしまったアルフレッド

ドアのノックで目を覚ました
「ん? もうこんな時間か」
胸の上に持っていた分厚い本をページを開けたままテーブルの上にのせると
ドアへ向かった

開けると そこにはカーソンが立っていた
「アルフ 旦那様がさっそくスズラン様に連絡をお取りくださいまして
 ご承諾をえたようなので お知らせに参りました」

「おや早かったね 旦那様も意外と乗り気ですな ハハ」
ついアルフレットが笑ってしまった
それを見た カーソンが釣られて
「アルフがあのような話をするからですよ
 まぁ アルフもわかってて・・」

アルフもニヤリとしながら
「東洋でいう 猫に鰹節ですなw」
 
「それにしてもアルフ あれから 読書のお時間だったのですか」
床の上にまでページを開けたままの本が散らばっている

「基礎知識は仕入れておかないとね 
 何も知らないでスズラン様にお会いしても失礼ですからね」

「そうですね ではお勉強のお邪魔になるので私はこれで失礼します」

アルフレッドはカーソンの背中を見送った





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