Nicotto Town


しだれ桜❧


微かな南風ー6

あれから数日後 スズラン様をお迎えしてのお茶会が滞りなく催され

その後片付けが終わってから アルフレッドは自分の部屋でスティーブンスと二人でお茶を飲飲んでいた

アルフレッド「お茶会の時にこの国の成り立ちから現在までのを教えていただいたのだがスズラン様は博識でいらっしゃる」

スティーブンス「私は近代の石油あたりからしか知りませんでしたよ」

アルフレッド「まあ 私も 砂漠といえば千夜一夜物語くらいしか存じ上げてはなかったが・・」

そこへご主人様がいらっしゃった
子供の様に目を輝かせていきなり聞いてきた
「どうだった?」

アルフレッド「非常に面白い話を伺いました 産業革命から 石油が必需品となってからのこの国の発展が目覚ましいものであること」

ご主人様「たしかにそうだな 大量に物を運ぶには船 ならば 水深の深い港 とすれば人が集まるから 町がいる 町がいるなら 水 食糧 今なら電気もだな」

アルフレッド「はい 仰る通りでございます たださすがに砂漠の奥地は手が届きません そのあたりでグローバル派と非グローバル派に分かれたそうですね」

ご主人様「 ああ 聞いたことがある たしか 町を発展させて国とするなら金が要ると言い出したんだな まあ 国にしないと 食い物にされるという理由だったはずだ」

アルフレッド「はい その通りです ただ 奥地の氏族は恩恵を得られないので昔ながらのオアシスと宝石・シルクロード貿易で となりました」

遠い目をしたご主人様が「そうだったな そこから貧富の差が出始める とくに砂漠だと宝石とナツメヤシしかないしな」

アルフレッド「だから反グローバル派になったんでしょうね」

ご主人様「ところで 例の調査隊の話は進んでるのか?」

スティーブンス「ご主人様 失礼いたします 噂は流れているのですが まだ見つかってないようです もうかれこれ一月ほどたちます 食糧も尽きていることでしょう」

ご主人様「スタッフ 案内人を入れても20人くらいかな?」

スティーブンス「はい 左様でございます」

アルフレッド「砂嵐も来てませんし さすがに20名となると すっきりくっきり行方不明は難しいですね」

スティーブンス「砂漠は広いので もう少し詳しい情報をスズラン様にお調べいただいております」

ご主人様「そうか すずらん殿に迷惑が掛からん程度でやってくれ」
「そうそう いい知らせだ 」

アルフレッド「はい? いい知らせとは何でございましょう」

ご主人様「砂漠用に改造したトラックとバイクを2台用意したぞ」
と笑い出した

アルフレッドとスティーブンスは お互い目と目を交わし
「それはありがとうございます」
と頭を下げたが 二人は言葉の意味が理解できていなかった

アルフレッド「・・あの 旦那様 トラックとバイクですが・・」

ご主人様「そら 決まっとるだろう お前たちが砂漠に行くときの足だ」

「アルフレッド ではまた後日報告を待っているぞ」
というと ご主人様は部屋を出て行った

スティーブンス「やれやれ 先手を打ってきましたね われわれも 準備をしないとw」

スティーブンス「ところであくまで噂ですが 
奥地の方の伝説で もうすぐ大魔王が復活するともっぱらの噂になっているそうです」
アルフレッド「スティーブそっちの情報も欲しいな」
スティーブンス「心得ております」
口元に笑いを浮かべて 
「ではまた情報を持って伺います 今日は失礼いたします」

一人になったアルフレッドは さっきのご主人様のあの自慢そうに語った バイクとトラックその上に あの微笑
アルフ「 また厄介なことにならなければいいが・・」

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2022/11/11 09:42
さっそくお話の続きが読めて嬉しいです✨
旦那様は太っ腹ですね~(´▽`*)
調査隊20人の行方不明者はいったいどこにいってしまったのか?
そして宝石というワードがでてきましたね~。
お話にこのアイテムも重要になってきたりするのかな?
私も実は自分の話に石を登場させたいと思っていたのでしーちゃんと好みが合うなあ~♥
スティーブンスさんはこれからの冒険を楽しみにしているようですね(´艸`*)
どんなお話が展開されるのかとっても楽しみです!!




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