Nicotto Town


ちょこころねの日記


ラベンダーティーと夜のバラ園~魔王と姫~


最近連日魔王と姫のお話を投稿しているので、後からの検索の為にリストを貼っておこうと思います。

読んで下さっている方のお役にも立てば嬉しいです(#^^#)

前回の長いリスト以降に書いたお話はこちら

魔法薬研究室にて~魔王と姫~

https://www.nicotto.jp/blog/detail?user_id=1640941&aid=71854580

紫の魔女の罠 またたび??~魔王と姫~

https://www.nicotto.jp/blog/detail?user_id=1640941&aid=71857935


魔王と紫の魔女 ~魔王と姫~

https://www.nicotto.jp/blog/detail?user_id=1640941&aid=71863170

今日のお話はこちらからです~(*'ω'*)

夕食後すぐに部屋に帰ってしまった魔王の様子が気になるちょこころね姫でしたが、部屋に直接行くのはきっと魔王の邪魔になりそうだし、どうしたものかしばらく考えていました。
最近は食後はゆっくりお喋りすることが多かったから、やっぱり今日の事を考えているのかな…そう思いました。

夕食後は特にすることもなく、それでいて自分の部屋に戻る気にもなんとなくなれずにいたので、そのまま食堂でぼんやりとしていましたら、キッチンでガタガタと音がして、コーヒーの良い香りがしました。それが何度も繰り返されました。

今日は大分コーヒーを飲んでいるみたいね。

それにしても・・・しばらく前から数度繰り返されている魔王の知り合いらしい紫の魔女の罠はなぜ自分を狙うような方法をとられているのか、姫には不思議で、その理由を知りたいと思っていました。

魔王がいて危険は避けられているとはいえ、こんなことが続くのは耐え難かったですし、何より他人任せにして原因がわからないというのは姫の性格からして納得いかなかったのです。やはり理由を自分でも考えて対策しなくては。

魔女の嫌がらせは一度ならず二度三度だものね。
またある可能性だって考えられる。
ただのいたずらではなくて、何か強い目的があるのかもしれない。
これだけ続いて、毎度私の所に荷物が来ているのだから、私が標的にされているのかしら。
それとも魔王には何をしても効果がないから、守りが弱い私をあえて狙って魔王に嫌がらせをしてるのかな。

なぜあの紫の魔女は短期間でこんなに罠をしかけてくるのか・・・。この先の事を考えるにしてもやはり理由を魔王に問いただした方が良さそうだわ、そう思いました。

今日起きた出来事を思い出し、これからの事を考えるとさすがに楽観的な姫もこれからのことが不安になって気持ちが沈んできます。そんな気分を変えようと庭に出ることにしました。

最近ではお城の庭までは魔王に断ることなく出ることができるようになっていたので、植物の香りを胸いっぱいにかいでみたら、今日の出来事で強張った心も少しは緩んでくれるかもしれないと思いながら。

しばらく歩いていると、バラが沢山植えられている場所で魔王が歩き回っているのが見えました。
あら、あの人も庭で散歩していたのね。

姫は一度城に戻り、それから魔王のいるところまで歩いて行きました。
「あなたもお散歩に来ていたのね。
もう夜風も冷たい時間だからお茶を持ってきたんだけど良かったら一緒にどうかしら?」と姫は魔王に声を掛けました。

「姫もこんなに遅い時間に外に出て来るとは身体が冷えてしまうぞ。大丈夫か?」と魔王。

「今日は色々あったからどうも落ち着かなくて散歩しにきたの。夜のバラもいいものだしね。
寒いからお茶も持ってきたけど、あなたの分も淹れてきたわ。
さっき珈琲ばかり飲んでいたようだからノンカフェインのラベンダーティーにしたわ」
魔王が何度もキッチンを往復してコーヒーを調達していたのに姫は気が付いていたのでした(´艸`*)

「コーヒーが好きとはいえちょっとの時間にあれほどたくさん飲むなんて、何か考え事でもしていたの?」と姫が聞くと

魔王は「まあな」とだけ答えた。

「いま話をしてもいいかしら?
今日あった事であなたに聞いておきたいことがあるの」

「構わないぞ。話してみてくれ」

今日の事と以前もあった紫の魔女がしてきたことなんだけれど、一体彼女はどういう目的でこんなことを繰り返してくるのか、あなたには心当たりはあるのかしら?
しかも毎度私宛なのは私に対して何か思う所があるのか、それともあなたへの嫌がらせを私を通してしているのか、どうも彼女のやり方が気になるの」と続けました。

「私とあいつは親戚関係にあって、色々と事情があるからな。
私に対する意図と姫を城から追い出したいという考えでやっているんだろう。
あいつは私にどうも執着しているようだから。
魔族は元々他者との交流が少ないのだが、あいつも私も両親が早くから城にはいなかったので、付き合いがあるのは私くらいらしい。そのせいもありそうだが」

「そういうことなのね。何となく事情が分かって来たわ」
そう姫は答えながらも、明らかに私を狙いにしているのは
もっと理由がありそうな気がしたが・・・魔王は鋭そうでいて他人の事には無関心なので魔女の本当の考えに気が付いていないんだろうなと思った。

「今までの二回はなんとか我慢できたけれど、
さすがに今日は怖くて不安になったわ・・・」
そう姫がうつむきながら言うと

「本当にすまなかった・・・姫。私のせいで辛い思いをさせてしまった」と魔王は謝りました。
この城に来てから初めて彼は姫に謝罪をしたので、姫は少しびっくりしました。

「二度とこんなことはないようにすぐに処理するつもりだ。
姫を苦しめたり不安にさせることがないように。
約束する」魔王は姫の目をまっすぐ見つめながらそう言いました。

つづく

魔王はどうも鈍感さんらしいです。
姫の方が魔女の真意に気が付きかけている様な・・・。
さすがの姫も今日はちょっとくたびれたのか表情もいつもと違う様で、ラベンダーのお茶に力を借りてなんとか落ちつこうとしているみたいです。
魔王も知らないうちにラベンダーのハーブティーを受け入れられるくらいにリラックスできるハーブに慣れてきているようですね。
魔王はどんな方法で紫の魔女の嫌がらせを止めるつもりなのでしょうか。
一筋縄ではいかなそうな相手なので工夫が必要そうですがもう考えついているようです。


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2022/11/18 17:49
こんばんはw

パチパチパチ~今回のお話しも面白かったです!
魔王はどう処理するつもりなんでしょうか?
続きが激しく気になりますw
続きを楽しみに待ってますね~w
















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2022/11/18 00:29
それでティーカップを両手に持っていたのですね。♪
今回も楽しく読ませていただきました。!(^^)!
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2022/11/17 18:04
魔王ってシャイなのかな!?
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2022/11/17 13:26
あらら魔王ったら女心に鈍いのですね。( ´艸`)
そういう人の方がほほえましくて好きだけど。
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2022/11/17 00:34
魔王が敏感なようで鈍感さんでやはり可愛いですね~(*^^*)
紫の魔女の嫌がらせをどうやって止めるのか、気になります。
また続きを楽しみにしていますね~
アバター
2022/11/17 00:27
魔王と紫の魔女が
だんだん 奥手な厨ニの男子と女子にみえてきたり ^^;
かわいらしくも微笑ましくなってきちゃいました ヽ(=´▽`=)ノ
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2022/11/17 00:05
こんばんは、いえいえ、娘が市販されていたカーテンを購入したらしいけれど

お部屋によって長さがアンアバランスらしく、裾を直してほしいとのことで

ミシンをもって行って治すんですよ^^;

暖かいコメントありがとうございます(^ー^*)
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2022/11/16 22:10
駆け足ごめんね~
↑ ありがと~^^




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