Nicotto Town


しだれ桜❧


微かな南風ー10

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アルフとスティーブがキッチンへ移動したので

ころね姫は あらためて持ってきたプレゼントをスズランに手渡した

「きっとお気に召すと思って^^」

「ありがとうございます この部屋に入る前から感じていた気配の原因がこのボトルだったんですね」

「やっぱり すずらんさん感じ取ってたんね」
と嬉しそうに言った

すずらんは 少し躊躇いがちに
「私は 子供の頃から 妖精が見えてたんです でも誰にも信じてもらえなくてね
 初めて見たとき この子たちが楽しそうにお花の周りで遊んでいたんです
 話しかけても きゃっきゃって笑いながら遊んでいるだけなんです
 この子たちは何か予言じみた事を知らせるとか そんなことはなくて
 ただただ 命を楽しんでいたんですね」

ころね姫は頷きながら
「そうね この子たちは 命を謳歌してるんね 喜びにあふれてますよね」

すずらんは頷き返しながら
「最初の頃 私はこの子たちが 何か魔法が使えるのって思ってたのでちょっと
 期待してたのですけど」
すずらんは続けて
「こんな話は どなたにでも出来る話では無いので 他の人に話すのは初めてです」

「わかるわ~ 私も最初っからは 気が付かなくて 自分自身 好奇心旺盛なだけだと思ってたの でもそこから色々本を読んだり 私の師匠みたいな方におしえてもらったりして此処まで育ってきたの」

「うんうん 子供の頃は見えてたのになんて お話はよくお聞きますけどね」
 
「そうね あの二人にはわからない世界ですね(*´艸`)」

ちょうどそこへ その二人が帰ってきた
「何かお話が弾んでいますね」とアルフ

すずらんところね姫が顔を見合わせて ふふっと笑った

スティーブがお茶をテーブルに移して 一歩引きさがると
ふわっとお茶の香りが周りに漂った

「あら おいしそうな香り」
「ほんと」
そう言いながら二人はお茶を顔の前まで運ぶと 香りを楽しんだ






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