Nicotto Town


しだれ桜❧


微かな南風ー11

すずらんがお茶を楽しみながら ふっと気づいたように

「アルフ そこのチェックリストを見せてくださる?」

「えっ?」
思わず声を出してしまったアルフが 仕舞ってあった書類を手に

「これでございますか?」

と砂漠用のトラックとバイクのチェックリストを差し出した

ころね姫も えっと一瞬おもったが なるほどと思い至った
「もう 覚醒してそこまで^^」

「えへっ 見えちゃった」

アルフとスティーブは はて?とした顔をしたが
ころね姫は笑顔で二人を見ていた

「これでも私は若いころラリーをしてたのね
 で 今回の冒険も現地に行かないとだし
 もちろん案内は私ね(*´艸`)
 で移動手段が気になってたのね
 そしたらそのリストが見えたのね」

アルフは一瞬戸惑った顔をしたがころね姫がウインクをしてきた
「そう これがすずらんさんの目覚めた力の一端ね」

「砂漠用のカミオン仕様のトラックは運転したことはないけど」

そう言いながらパラパラと書類を読んでいった
「でも この構成はだれが決めたの?」

アルフは「ご主人様ですが」

すずらんは ふっと彼も何か能力があるのかもしれないとおもったが
少し内緒にすることにした





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