Nicotto Town


「さくら亭」日報


コーデ記録~かく語りき


仕事中、脳内で打楽器が派手に叩かれる曲が流れた。
はて、何の曲だっけ?
リヒャルト・シュトラウスの
「ツァラトゥストラはかく語りき」だと判明。
すごく好きな曲なんだが、
どうしても映画『2001年宇宙の旅』のイメージが。

なので、本日は宇宙をイメージしたコーデにしよう
と思いながら帰宅した。
宇宙だから青系コーデ(単純)。
石器の代わりに絵筆で殴る。



中学生の頃。
『2001年宇宙の旅』の原作者、
SF作家のアーサー・C・クラークは
私の神の一人だった。

アシモフ、ハインラインと並んでSF御三家と呼ばれた大御所。
アシモフもハインラインもすごく好きな話があって、
でもクラークはちょいと私には別格だった。
(ちなみに私的御三家の下はヴォークトとブラッドベリ)

小遣いの少ない中学生。
何せ、他にも買わねばならない小説も漫画もあるし
映画も観ないといけないし、育ち盛りで常に空腹だしで、
中々クラークまで手が出せなくてですねえ。
結果的に作品の既読数はそう多くはないのですが。
たまたま読んだ『地球幼年期の終わり』のラストが強烈で。
そこからクラークが別格になった。

残念ながら父の書架にはなかったのです。
父はスぺオペ系だったので。
いや、レンズマンとかキャプテン・フューチャーとか
夢中になって読んだけどさ。面白かったけどさ。

私には残念ながら理系の頭がない。
だから本格SFになると正直ついていけなくて、
読むスピードも鈍った。
それなのにクラークに惹かれたのは、
リアルから発展していけそうな未来への
希望と祈りが見えたからかな、と思う。

2022年もあとひと月。
なのに宇宙軌道エレベーターもまだない。
火星への入植もまだない。
有人の宇宙飛行だってまだ太陽系を出るまで行ってない。

そう。古き良き時代のSFが語られた頃の未来のイメージと
現実の2022年は随分と違う。
御三家の作品が発表された頃とは
違うベクトルに未来社会が発展している。
まあ一番はスマホかな。
個人的にはPCの方が使いやすいし好き
(タブレットは重い…。携帯する前提だと重すぎる)
だけど、国民の大半が持ってるんだよ?
これがSFでなくて何であろう。

もうマザーコンピューターに支配される人類、
とかいったSFは需要も供給もないけれど
スマホに支配される人類はありそうでちょっと怖い。




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