Nicotto Town


おさかな日記


初めての物理学(2)力

◎力と加速度の関係

 摩擦のない平面で物体を押すと、加速度が生じる。質量をm[kg]、押す力をF[N]、加速度をa[m/s²]とすると、
 ma=F
と表せる。

※摩擦があるとき
①動かないとき
 押す力をF[N]、静止摩擦力をf[N]とすると、
 F=f
と表せる。

②動くとき
 押す力をF[N]、動摩擦力をf'[N]、質量をm[kg]、加速度をa[m/s²]とすると、
 ma=F-f'
と表せる。

◎ニュートンの運動の3法則
 第一法則…慣性の法則
  物体に力が加えられていないか、力がつり合っているとき、物体は静止しているか、等速直線運動を続ける。

 第二法則…運動の法則
  物体に生じている加速度は、物体に加えられている力に比例し、物体の質量に反比例する。このことは、加速度をa[m/s²]、力をF[N]、質量をm[kg]とすると、
 a=F/m
と表せる。

 第三法則…作用・反作用の法則
  物体Aが物体Bに力を加えているとき、物体Aも物体Bから力を受ける。

◎ばね
 力を加えていないときのばねの長さのことを、自然長と言う。ばねが伸びたり縮んだりしていると、ばねは自然長に戻ろうとする。この力を、弾性力と言う。弾性力は、ばねの自然長から伸びたか縮んだ長さに比例する。このことを、フックの法則と言う。弾性力をF[N]、ばねが伸びたか縮んだ長さをx[m]、ばねによって異なるばね定数をk[N/m]とすると、
 F=kx
と表せる。

◎三角比
 直角三角形の、1つの鋭角をθ、斜辺をaθと隣り合わない辺をb、残りの辺をcとすると、
 sinθ=b/a
 cosθ=c/a
 tanθ=b/c
   =sinθ/cosθ
 b=asinθ
 c=acosθ
と表せる。

◎摩擦力
 摩擦力とは、物体が進もうとする方向に対して逆向きに働く力のことである。静止摩擦力とは、物体が止まっているときの摩擦力のことであり、物体にかかる力によって変動する。ぎりぎり動かないときの摩擦力を、最大摩擦力と言い、f₀と書く。動摩擦力とは、物体が動いているときの摩擦力のことで、速度にかかわらず一定であり、f'と書く。摩擦力は、垂直抗力に比例する。静止摩擦係数をμ、動摩擦係数をμ'、最大摩擦力をf₀[N]、動摩擦力をf'[N]、垂直抗力をN[N]とすると、
 f₀=μN
 f'=μ'N
と表せる。

    記号    単位
質量  m     kg
時間  t     秒(s)
距離  xd    m
速度  v     m/s
加速度 a     m/s²
力   FTN  N

◎圧力
 ある面に力が加えられているとき、単位面積あたりに加えられている力のことを、圧力と言う。圧力の単位は、Pa(パスカル)である。1m²あたりに1Nの力がかかっているときの圧力を、1Paと言う。圧力をp[Pa]、押す力をF[N]、面の面積をS[m²]とすると、
 p=F/S
と表せる。空気の重さによる圧力を、大気圧と言う。空気の質量は、1Lあたり約1.29gである。海面における大気圧は、平均すると、約1.013×10⁵Paである。水の重さによる圧力を、水圧と言う。

◎浮力
 浮力とは、流体が物体を押し上げる力のことである。物体にかかる浮力は、その物体と同じ体積の流体にかかる重力に等しい。浮力をF[N]、水の密度をρ[kg/m³]、物体の体積をV[m³]、重力加速度をg[m/s²]とすると、
 F=ρVg
と表せる。

◎終端速度
 流体中を落下する物体は、逆向きに抵抗力を受ける。球体が落ちるとき、その抵抗力f[N]は、流体の粘度によって決まる比例定数をc[kg/ms]、球体の半径をr[m]、速度をv[m/s]とすると、
 f=crv
と表せる。物体が落下する速度は、落下するにつれてだんだん速くなるが、ある速度で加速度が0m/s²になり、それ以降は速度が一定になる。この速度を、終端速度と言う。




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