Nicotto Town


ちょこころねの日記


紫の魔女へのお仕置きと特別な贈り物~魔王と姫~


「どうして早く続きを書かんのだ!(ー_ー)!!」と魔王にせっつかれて、
考えていた続きを一気に書こうと思います。
久しぶりの魔王と姫の続編をお楽しみください(^_-)-☆

度重なる紫の魔女の嫌がらに対して、魔王もさすがに黙ったままでいることはありませんでした。
しばらく前から良い方法がないかと考えていましたが、あの紫の魔女のことです。生半可な方法ではこちらの狙いを見抜いてくるだろうし、ちょっとしたことでは反省などろくにするはずもなく、また同じことの繰り返しであろうと魔王は思いました。

一日も早くしっかり懲らしめて二度と関わり合いを持たないでいられる様にしたい!と逸る気持ちをなんとか抑えて最善の策を考えだそうとしていました。

それは魔王にしては珍しいことでした。なぜなら我慢するということが彼にとってはかなりの苦痛を伴うものだったからです。とにかく意思を曲げるとか、自分のしたいことができないとか、誰かに行動を邪魔をされるということは苦痛以外のなにものでもありませんでした。

人間にとっては相手や周りの為に行動や考えを考慮していくということは思いやりや愛情を示す為に努力することができる事かもしれませんが、魔族にとってはすべての事がまずは自分という存在が第一というのが当たり前のことであり、その他の存在は自分が興味があるかないか、ただそれだけのものなのでこんな悩みは今まで持ったことが無かったのです。

どうも魔族としては思いのままに振舞えないのは本来の姿ではない気がするが、姫の為ならば仕方が無い。
自分の心の中でマグマのように暴れたがっている怒りをなんとか少しでも鎮めようと今日もバラ園で歩き回っていました。

すると温室から姫がやって来て、
「温室はいつも暖かくていいわね~。お花の香りもいいし、あそこで寝起きしたいくらいだわ」と言った後、

魔王の顔をじーっと見ると心配そうな表情になって、
「あの、大丈夫?大分顔色も良くないし、最近はあまり食べていないみたいだし、身体に良くないわよ」と声をかけました。

「うむ、心配ない。もうじき片が付くからな」
魔王はそう答えると黙ってしまいました。

「ここしばらく考え事をしてるみたいだけど、その様子じゃ何かする前に倒れてしまうかもしれないわ。何か食べないと。
シチューを作ってみたんだけど・・・少しでもいいから食べてちょうだい」
とテーブルにシチューを置いて、魔王の方へぐいぐいと寄せました。

魔王はちょっとめんどくさそうにしながらも、
そこまでされては仕方ないと思ったのか、
そのシチューを少しだけ口にし始めた頃、
そこに使い魔のフェネックが急いでやってきました。

「魔王様~!順調に魔王様の作戦が進みまして、先ほど最終段階を迎えてこれから最後の準備に入ります」と大声で魔王に報告をしました。
「よし、よくやった!」珍しく魔王は嬉しそうな大きな声でフェネックに声をかけます。
「あとは空いている部屋にでも来る者たちを受け入れてやれ。
数は問わない。空間など、どうとでもできるしな」と付け加えました。

「一体何が起きているの?」と姫が問いただすと、
「まあ見ていなさい。すぐに分かる」と魔王が答えている内に、一塊の黒い集団が遠くの方からやって来て何かと思ったら、それは小さな魔物たちの集団だったのでした。

「この子達はいったいどうしたの!」
「よし。では部屋に案内してやれ。姫の部屋からは一番遠い所にするんだぞ」
「はい、もちろんです」とフェネックは、はりきって彼らを城の入り口から誘導して行きます。

「もうこれで何も心配することは無くなった。
ちょこころね姫これまで本当にすまなかった。
これからは姫は何も心配しなくていい。
これはその約束の印に・・・」と
魔王は穏やかな瞳で姫を見つめながら、手に持っていた大きなバラを渡しました。(それは、こっそり姫の為に作っていた大きな品種のバラなのでした)

そんな目をした彼を見るのは初めてだったので姫は少し動揺しましたが、
「このバラ、とっても大きくて上品な色ね。それに今までかいだことがないような優しくて良い香りがするわ✨どうもありがとう(*´ω`*)
でも安心できるのはいいんだけど、ちゃんと説明して欲しいわ。そうじゃないと、どう考えていいのか分からないから。どうもあの子達がこの城に来た事と関係がありそうだけど・・・」としっかり者の姫は魔王に言いました。

「紫の魔女がもう姫に手出しできない様にしたのだ。
あいつはいつも手下の使い魔を使ってあれこれ手出ししてきたが、どうも普段からあいつと使い魔たちはあまり信頼関係がないようだと知っていたのでな。
あちらの城を捨てて私の元で働く気があれば主従関係を結んでも構わないとフェネックに伝えさせたのだ」
と魔王は説明しました。

フェネックも「あちらのお城はかなり使い魔の扱いが酷いらしくて、以前から話を聞いていたんです。
無理な命令や、一方的に罰を与えるなどしていて、もう我慢も限界という者たちが多かったようで。
こちらで良い条件で働かないかと誘ったら殆んどの者たちがこちらが良いとやってきました。使い魔たちも幸せになれますしちょこころね様も安全にお過ごしになれますし、本当に良かったです」と言いました。

「でも魔王様、思っていたより数が多いようですが大丈夫でしょうか?」
「うむ、問題ない。やりたいことが沢山あるからな。
あちこちで仕事を頼むのに、もっと手下が必要だと思っていたところだ。
これからはこの地域の周辺の安全も考えて見廻りや偵察する者も増やしていくつもりだからな」

「あちらの城から皆を連れてきましたが、紫の魔女はどうも悔しくて叫び声をあげている様子でしたよ。あちらの城の手下は古参の一名を除いていなくなったようです」

「あやつも、もう命令したくてもこれだけ使い魔がいなくなっていては悪事も嫌がらせもわがままも言えんだろう。それどころか日常生活さえままならないかもしれんな。
少しは懲りて性格がましになるといいんだが、まああれだけひねくれていては気が付くのにまだ数十年かかってもおかしくないな。少なくともこちらに手出ししないようにはできただろうからそれよしとするか」
魔王は落ちついたのか残りのシチューを全て食べ終えて、食後にローズティーを飲みながら満足そうです。

姫は魔王もなかなかやるわねと内心思いながら、ローズティーを飲む手をちょっと休めて、ふうっとため息をひとつして、
「あちらから来た使い魔さん達が幸せになれて、紫の魔女も少しは懲りたならあなたの作戦は良い作戦だったみたいね。
もうあの人の事は心配せずに、これからはのんびり暮らしていきたいわ」と、言ったのでした。

つづく

魔王はもっと過激な方法を使うのかと思いきや、
使い魔たちを使って紫の魔女が困るような作戦を立てたようです。
それは多分ただ攻撃的な方法を用いた場合はまた反撃がくること、攻撃には攻撃が返ってくることを本能的に分かっていたので、姫の為に最善なのはそれを避ける事と考えて、紫の魔女が自然と悪さが出来ないようにする方法を選んだのでしょう。
魔王も姫と一緒にいることでただ攻撃することでなく我慢すること、良い方向へ向かわせるために必要な事は何かを考えられる様になってきたのかもしれません。

今回のコーデにお友達に頂いたメガのロイヤルローズを使わせていただきました。
このバラは魔王がきっと温室で姫に見えない様に魔法をかけてこっそり育てていたんでしょう。

さてさて、お話はこれから姫の救出へと進んでいく予定です。
このまま勢いを持って書き上げていくつもりです。

アバター
2023/02/12 17:02
魔王は皆が幸せになる最善の方法を考えたんですね~♪
心優しい姫の影響を沢山受けたのかな(*ˊᗜˋ*)♡
姫はさらわれてたんだったねww
魔王との生活も楽しそうなので、ちょっと忘れてましたww(*ノω・*)
救出されちゃうと魔王との生活も終わっちゃうのかな。。。
救出されてほしいようなほしくないようなww(笑)
アバター
2023/02/11 11:04
こんにちは、ちょこころねさんは文才が豊かなんですね~~~

最近はアニメですが私はルパン三世を見ていますが

私は五右衛門が好きかも^^純粋で優しくてかっこいい~~

リアルな社会では出会ったこともありませんが

昨今の男性は残念ながら危弱かな^^;

明日からまた遅番です~~~休日を楽しんでくださいね(^-^*)
アバター
2023/02/11 00:30
今回も楽しく読ませていただきました。!(^^)!
平和に事が片付たようで良かったです。♪
アバター
2023/02/09 23:47
見てくれたんね~ ありがと~^^

うちの癒しですww

分類お疲れ様でした 中小分類もあればええねんけどね
後 分類名も変更できたらね~
アバター
2023/02/09 21:07
ちょこっと 癒しに うちの子を

https://ameblo.jp/mybathtub/entry-12788485963.html

載せてみました
アバター
2023/02/09 15:47
『紫の魔女へのお仕置きと特別な贈り物~魔王と姫~』をじっくりと読ませていただきました☆
ちょこころね姫と魔王☆素敵すぎますね!!
魔王は、バンコランみたいな方でしょうか?それとも、プレスリーみたいな方でしょうか≧▽≦
姫の身の危険を思って、使い魔たちを自分のお城にお迎えするのが紳士的でとても素晴らしいです☆★
私も、こんなイケメン魔王様に愛されたいです////
ラブシーンはいつになりますのでしょうか。
とっても楽しみにしております*^^*

言葉の使い方が上品で、分かりやすくて言葉の表現も可愛らしいところもあって
読んでいてとても楽しめれました☆凄いです!!!!≧▽≦
アバター
2023/02/09 00:16
ふむふむ、お話に合わせたコーデだったんですね✿(。◕‿ -。)

手持ちのロイヤルローズは魔王様が育てたバラそのものですね。
魔王の魔力で、ここまで大きくなったんだ〜。
温室もシチュー(グラタンw)もお話に合っていて・・・それにちょこころね姫は魔王様に愛されておりますな。

しかし超大作ファンタジーだったのね。今まで見逃してたよ。やっとユックリ巡回出来るようになったから、愛読させていただきます。(カテゴリの中も整頓出来るようになると良いのにね)
アバター
2023/02/09 00:01
魔王の作戦、どんなものになるのか密かに気になっていたのですが
まさかそんな手を使うとは! 好手ですね(*^^*)
これで魔女の嫌がらせが止まったら良いのですが。
姫のためにバラを作っている魔王……なんか素敵だぞ?
また続きを楽しみにしていますね~(´∀`*)
アバター
2023/02/08 17:56
乞うご期待ですね(o^―^o)ニコ
アバター
2023/02/08 15:13
こんにちはw

紫の魔女の嫌がらせがなくなって良かったですね!
魔王GJ!ですw
続きを楽しみにしていますねw
アバター
2023/02/08 13:45
なんと?!本日2作目! ヽ(=´▽`=)ノ
ちょこしゃんの執筆の魔力なのか
魔王がだんだんいい人に思えてきた Σ(○д○;)
姫は無事救出なるか?乞うご期待 (๑و•̀ω•́)و
アバター
2023/02/08 13:34
いい作戦ですね。
でも姫はこのまま幸せに暮らしましたとさ…でいいような気がする。
アバター
2023/02/08 08:41
^^




Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.