Nicotto Town



通信簿

会社のお昼休みが終わったところで急に呼び出された

昨日の問題社員のことで話し合いがあるかと思った
しかし呼ばれたのは彼と一部の社員だけだった

それでも内容は彼の問題行動のこと
それが既に彼に諭すという内容ではない
彼の評価を付けてくれということだった
それを今日中に書面に回答をして欲しいというものだった

去年の夏あたりに彼の問題行動を正すように注意していた書面がある
その項目にどの程度の守られているかという評価だ

出来ているか出来ていないかという回答が単純であったので、私を含めて選ばれた評価者はそちらを選択した
しかし話の終わりで五段階評価がいいと彼が言い出したのでそちらに決まった
出来ていないかどうかと言えば出来ていないで片づくので、全て×で回答しやすかった
五段階評価というとピンからキリまであるので評価しずらい

そうは言ってもこれに時間を使いたくはない
そこでとりあえず三が普通だろうと定義した
そして今一歩なら二になるのだろう
そう思うと全ての評価が一になる
全ての欄に位置を記入して、破線が並んだような状態になった

そもそも会社が問題として捉え、咎められている時点で今一歩ではないだろう
そしてそこから改まっていないのなら一にしかならない
しかし彼の自己評価では五や四があったらしい
根本的に視点や物差しが違うのだろう




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