Nicotto Town



王国歌合戦【1】ディ・モールト・見目麗しゅう

ウェルカム王国の今日の天気は快晴。雲一つない青空。絶好の歌合戦日和である。

「ただいまより、第1回『ウェルカム王国歌合戦』を開催します!
司会進行役は、私!「コダマ・マイク」でお送りします!」
コダマ・マイクが開会を宣言すると、大きな花火があがり、会場は大いに沸きあがる!

ウェルカム王国国王「ヨーコソ王」が開会の挨拶をした後、コダマ・マイクが歌合戦のルールを説明する。
「番号と名前と歌唱曲を言った後、すぐに曲がかかりますので、出場者の皆さんは存分に歌って下さい!
鐘がたくさん鳴ると決勝戦に進出。決勝戦でもう一度歌っていただきます!
決勝戦に勝った者が優勝となります!優勝者には、賞金とその場でアイドルデビューの権利が与えられます!
なお、飛び入り参加大歓迎です!会場の皆様、奮ってご参加ください!」

歌合戦のオープニングイベントとして、ヨーコ王妃のスペシャルライブが催された!
「私も新曲で歌合戦に参加しま~す!みんな、応援ヨロシクね!」
歌い終わった後、観客にアピールすることも忘れないヨーコ王妃であった。
「お母さま、ステキだったよ!」興奮醒めやらぬシッソナ姫。
「ありがとう、シッソナちゃん!」シッソナ姫にハグするヨーコ王妃。
ヨーコ王妃は、バックバンドを担当している『ムジーククインテット』の5人に挨拶をして、舞台袖に入る。

「それでは、さっそく1番の方に歌っていただきましょう!どうぞ!」
「エントリーナンバー1番!チーム「ディ・モールト・見目麗しゅう」!『ストリンガー・ロック』!」
リーダーのディモルト・ベネ・トナーシュが名乗りをあげた。
「ストリンガー・ロック」は、人狼族(ライカンスロープ)のウル・ウルフがメインボーカルで、
ディモルト・ベネ・トナーシュ、紅一点のミーメ・オルフェウス、ワシュウ・オードはバックコーラス。
シャウトでロックな歌だ。鐘がたくさん鳴り、決勝戦進出!

「おおっ!さすが、ブランさんの教え子さんたちですぅ~」マリアは素直に関心していた。
「ねぇねぇ、マリアさん!ボクたち、何番目に歌うんだっけ?緊張しすぎて忘れちゃったよ~」焦るビリオン。
「私たちは、ヨーコ王妃様の次ですぅ~。かなり後ろの方ですぅ~」
出待ちのビリオンの緊張をほぐしてあげるマリアだった。

ーつづくー




Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.