目の上の異世界【2】私が考えた最強の新世界計画
- カテゴリ:自作小説
- 2023/04/23 17:45:39
フツツカ魔法学院の異世界クラスの生徒「シンカミー・ニューワールド」が何か企んでいるみたい。
その発言をネクロの「言霊の杖」が録音した。言霊の杖が光り、その記録音声が再生される。
「この世界『ダレトクワルド』は、実にチョロイ。
私たちがちょっと本気を出せば「ダレトクワルド」を無双蹂躙なんぞ簡単に出来る。
そして、ダレトクワルドを制圧した暁には、私の思い通りの世界に創り変えてやろう。
私にはそれだけの力があるのだ。神様が私にくれた能力だ。
この力を使って、元居た世界にいる私を虐げた連中に鉄槌を下す。これはその準備運動に過ぎん。
この計画を名付けて『私が考えた最強の新世界計画』とする!」
シンカミーが宣言すると、拍手と歓声が巻き起こる。
「すでに『私が考えた最強の新世界計画』の実行の日取りは決めてある!
1週間後、4限目の講義終了後。場所はウェルカム平原。
時間厳守だ!全員必ず来るように!以上、解散!」
録音の音声はここで終わった。
「そして、これを録音したのはちょうど1週間前…この意味、分かるよね?」
ネクロがウフフと笑いながら、不気味にボソボソと話す。
「つまり、俺たちに迷っている時間はないということだな」と、トリオン隊長。
「今すぐに、私とメンドーサ隊のみなさん全員でウェルカム平原に行きましょう。
作戦の内容は、走りながら説明します」
トルテ学院長がそう言うと、メンドーサ隊メンバー13人全員も行動を開始する。
ここは、ウェルカム平原。すでに、全員集結している。シンカミーが出席を取っている。
「全員集まったな?確認するぞ!
ユーシャ・ダカラ!ヨテイ・チョーワ!ムソー・シマクル!オーレ・ツエー!
カンスト・レーベル!スキル・シダイ!チャーライ・チョウアイ!カチグミ・テンセイ!
ツイホー・サレテ!セレブレッド・オーヤガッチャ!」
ズラリと並ぶ10人の男たち。屈強なマッチョ、完全無欠イケメンなどなど隙のない男性陣。
「アークジョ・フラグ・ヘシオル!ホーリー・リバイバル!リーヴェ・スローライフ!エロス・タベルノ!」
悪辣令嬢、転生聖女、自分勝手が過ぎる農民娘、食べる姿がエロいと評判のお色気お姉さんの女性4名。
「そして、私「シンカミー・ニューワールド」を含め、男11人、女4人。合計15人!
まず、手始めに!我々「異世界15人衆」が、この世界「ダレトクワルド」を無双蹂躙し、
破壊の限りを尽くし、ペンペン草も生えない滅びの大地にするのだ!」
15人の異世界男女たちが、学院から支給された武具を掲げ「おーっ」と声を上げたまさにその時だった!
どこからともなく、フルートの音色が聞こえる…!
「な、何だ!?この笛の音は…!?」
警戒して身構えるシンカミーが見たものとは…!?
ーつづくー